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＠新宿御苑前 サンモールスタジオ(2009/4/22-27 9ステージ)
http://www.sun-mallstudio.com/
全自由 前売3500円 当日3800円 前売･当日共 学生割引2500円
作：大正まろん[流星倶楽部] 演出：寺十吾[tsumazuki
no ishi]
照明：阿部康子（あかり組） 音響：岩野直人（StageOffice）
舞台美術：蒲公英 舞台監督：松木淳三郎
宣伝美術：マツウラタマエ（横浜未来演劇人シアター）
宣伝写真：染谷育子 制作：千年恭子、J-Stage Navi
企画・製作：高嶋みあり（ＣＯ９）
出演：
「太陽の匂い」40分
山像かおり[文学座]：今井葉月(長女）
高村圭 ：今井文（次女）
小林美幸 ：今井弥生（三女）
野々村のん[青年座]：森田
「彼方の水源」74分
佐藤健 ：松永吉秋
山本了[同居人]：松永芳春
高嶋みあり ：松永ミツコ
大石里沙 ：山口サキ
2009/4/22(水)晴 7:38-9:35PM(1'56)下手後方 客席超満員(80人)
客層：20歳学生〜70歳代までともに楽しむ演劇桃源郷、女性過半数。
客入れ：ロビー狭いよ。受付誘導とかアナウンスしてほしいところ。整理番号なし
開場時20人ほど。釣り椅子1、桟敷1、ひな壇に椅子5列。桟敷は詰めあり。
折込チラシそれなり。パンフ B5 3ページ。挨拶、プロフィール、配役、
スタッフ、予定。 物販なし。 カーテンコール1回1分。
女優・高嶋みありさんが上演したくて企画ユニット。別の舞台で上演された、同じ
モチーフの2作品を、変な顔のできる奴・寺十吾が演出。
「太陽の匂い」
舞台。コンクリートと黒壁。島舞台の正面向きにソファと座卓。下手床に液晶
ＴＶ。正面壁に小さく窓２から枝葉。下手上に換気扇。射す陽に逆光気味の午後の
リビングムーディ。
お話。母子家庭の三姉妹。再婚した母が出立した実家で、取り残され気分。
地味も滋味、しみじみ沁みる、やさしい芝居。亡き父鬼と健気な母への痛い思慕の
念、欠落感を抱えた三姉妹。幼なじみらと語ることで埋められ、癒される時を、
衣着せぬ親密さと想い滲む優しさある会話で丁寧に描く。包まれ得るような、
心配りの、繊細でいて鮮烈な照明が美しい。全関西訛り、それぞれの個性を活かし
て味わいあり。
「彼方の水源・太陽の匂い」
舞台。窓外が枯れ木になって冬模様。ソファとロビー灰皿１の殺風景。
お話。火葬場。散々家族の手を焼かせた父親が逝き、幼い頃失踪した母がない子
な兄弟2人。長男の嫁に未練の次男。荒れた心は自分を消し去りたい、疎まれるよ
うにと、恋人への裏切り、家財への暴力に及ぶ。兄と女達は悲しい彼を理解したく
歩み寄るのだが。
ぎりぎりに追い込まれ、出口無し次男の傷みと見守るやさしい周囲を、妥協無く
じっくり丁寧に描く会話劇。ワンシーン長回しも緊迫の糸は緩まず、引き込まれて
みるねこ。がつんと胸痛く、また柔らかく沁みて、泣いてしまい。逆光の明かりが
陰る表情と心情を良く映し、鮮烈。観客も心して、体調もよいようにしてみると
○な真剣勝負を堪能するねこ。
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