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＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2009/8/27-30 7ステージ)
http://www.komaba-agora.com/
全自由 前売3000円 当日3200円
作・演出：こまつみちる 舞台監督：藤田有紀彦 舞台美術：泉真
照明：工藤雅弘（Fantasista?ish） 音響：志水れいこ 宣伝美術：成川知也
制作；佐々木将之、コマツ企画 http://komatsukikaku.com/
出演：
こまつみちる：大人花子
中川鳶 ：花子
森田祐吏[北京蝶々]：太郎
本井博之 ：父
異儀田夏葉[ヨシロォの夏は夢叶え冒険団]：母
寺島功毅 ：彼氏
川島潤哉 ：医者
近藤美月 ：看護婦
米田弥央[カムカムミニキーナ]：外部の人
浦井大輔 ：刑事
2009/8/28(金)快晴 7:02-8:23PM(1'20)中段中央 客席超満員(80人)
客層：20-30才代中心、おじさんちらほら、単独客多め、男性7割。
客入れ：整理番号配布、支援会員優先。ベンチ5列、最後尾に椅子1列。前後に余裕
あれど、ぎっちり16人掛けベンチなので、荷物は預けた方が○。劇団側も促した方が
○。中央が見易いと誘導でその通り。2Fに立見ほか若干名。開演前に携帯注意の
小芝居あり。 折り込みチラシ厚め。パンフ A4 3ページ。挨拶、配役、スタッフ、
予定。次回公演 来年春と秋とか。 物販なし。カーテンコール1回。アンケートの
お願い、アフタートークについて長めの役者アナウンスあり。
客演役者をよく見かけるコマツ企画、初見ねこ。再演も大幅改稿でほぼ新作とか。
舞台。蜘蛛の巣なネットに絡み取られた風化部屋。柱と床のみの抽象、客席との間
にはかすみ網が張られ。。中央に張り出し舞台、後方の朽ちかけのテーブルと椅子
リビング全体は上手に傾斜。周囲は壁に替わり、ロープが出鱈目に張り巡らせて
混線。両階段から下部。下手に化粧台、リアル鏡。客席前に両袖に風化したコンクリ
ート柱。
お話。女性劇作家は私戯曲を自ら演出稽古。知的障害者の兄を溺愛する両親、疎まれ
る自分の立場、つのる孤独と憎しみ。一方、兄が通院する病院、院内の愛憎と破局。
劇作家は、ままならない人生にそうじゃないだろとダメ出し。しかし、いやおうない現実を
前に痛ましく自滅、コントロールを失っていく。
込みいった、サイコサスペンス。私と縁の人々が語り曝く「私の物語」が重層。陰惨
な現実という夢オチに至る、劇的でサスペンスフルな構成。シリアスとシニカルな
ユーモアの振れ幅大きめで、ごった煮な面白さあり。会話は饒舌なモノローグ、また
すれ違いめいたものが多く、切実で滑稽な印象を高め。自作自演の切羽詰まった感、
押し付け感がパワフルに全編。感情移入できる隙間を見つけられるかどうかが、分か
れ目かしらん。終始は無理だったねこ。
役者は器用で達者。熱くてクールな女優陣が印象。お惚けとイケメン混成の男優が
面白いねこ。
アフタートーク 8:31-8:42PM(11) 7，8割残り。
こまつみちる単独
続いた赤字公演がそうじゃなく、しばらく遊んで暮らせそうな予感がしていています。
ありがとうございました。拍手を頂戴して申し訳ない（お客さんのレベルが高いと
よいしょ話をして、客席を引かせる。これが枕とか）。今日の題名は、私もアナタを
見ています、です。
鏡装置についてイメージとする舞台設定の話。（最後の片手をあげた格好は）最後の
審判のキリストの格好、（舞台を歩き回るのは）ぐるーと天国地獄大回転になって
いて、私が神様だと勘違いしている演劇性ヒロイン症候群の痛い人、実際作演出出演
の痛いなんてことになってますけど。天国と地獄みたいなイメージがあります。
上手が光がある天国、下手が深淵な地獄というイメージでつくっています。あまり
反映されていないかもしれませんが。深淵を覗くとき十分注意しなければいけない、
なぜなら深淵もこちらを覗いているから、という有名な、狂って死んだ人の言葉が
ありますよね。この言葉が大好きで、初演も女性が自分の股間をみるというイメージ
をいれてました。
なにかを見ているときは、単純にみているだけではなくて、自分のことを知るときだ
と解釈しています。舞台のヒロインが身近にいたりいなかったりする、勘違いで自分
のドラマやキャラを他人に押し付けようとする、痛い女性を発案にしています。
キモイと見ているけど単純にその事実だけでなく、私の中にもなにかあるから必要
以上に感じてしまう。自分の醜さが見えてくるから、そのモチーフをいれてみたいと
思って。成立したかどうかわかりませんけど。
お客様の意見で唯一違うなと思うのは、もてない役をやるけど、その時に本当にもて
ない前提で感想をおっしゃられること。もてない＝不細工じゃないよなとびっくり。
自分がこうみえても、恋愛偏差値が高い。演劇性ヒロイン症候群のおそらく恋愛偏差
値が低い人を見るときに大変だなと思う。
相手に接する前に理想像をつくって、いきなり告白するとか、頭でつかってしまう。
私のような恋愛偏差値の高い人間は、あまり頭を使わない、また執着しない、今を
生きるみたいな行き方。見習うともてる、ほしいモノが手にはいるようになります。
そんな生き方をしていると長く男性と付き合えない、猫を飼うのが背一杯で、男性と
同居とかできない。すぐ男をポイ捨てして生きてきたが、よく考えるとただのヤリマン？。
そんな私から痛い女性をみると、可哀想だけど、恋愛を妄想してうじうじ
考えるのも素敵なことじゃないかなと。しつこい、百年戦争みたいな告白をしていて
、実は素敵な女性なんじゃないかあと。片思いっていいなと、大事な気持ちじゃない
かなと思えるようになって、闇の彼女を見直すようになりまして。
そんなこんなで結婚を決意いたしまして、この公演を機会に入籍を（拍手）。嘘つき
ました、結婚は一人ではできません。そんなところでお終いにしたい、みんないい方
でありがとうございました。
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