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＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2009/11/10-15 8ステージ)
http://www.komaba-agora.com/
全自由 前売・予約3000円 当日3200円 学生2000円
作：平田オリザ[青年団] 演出：柴幸男[青年団演出部／ままごと]
照明：岩城保 美術：濱崎賢二 宣伝美術：吉村麻衣子 web製作：佐藤誠
製作運営：宮永琢生（ZnQnZ） プロデュース：小口宏企画
制作：元祖演劇乃素いき座＋龍昇企画、（有）こまばアゴラ劇場・アゴラ企画
主催：（有）こまばアゴラ劇場・アゴラ企画
アフタートーク
11/12m 関美能留(三条会)、多田淳之介(東京デスロック)、柴幸男
11/14s 片寄晴則(帯広・演研)、小畑克典(青年団)、土井通肇、龍昇日時
出演：
土井通肇[元祖演劇乃素いき座] ：旧東側のスパイ
龍昇[龍昇企画] ：旧西側のスパイ
2009/11/13(金)小雨 7:33-8:26PM(53)最前列より 客席満員(60人)
客層：20才代女性と中年層。男性過半数。
客入れ：開場開演定時20分前。ひな壇に椅子席5列。後半、床座場面は前方が○。
開演定時から演出の前説あり。折り込みチラシそれなり。パンフ A5 3ページ。
各挨拶、プロフィール、配役、予定。次回公演とかあれこれ。物販。柴幸男公演
DVD、脚本。 カーテンコール1回。
平田オリザの初外部作品(1990年)、改訂再演とか。
舞台。砂浜にデッキでリゾート気分。正面高く、下手から梯子がかかったデッキ
ステージ。テーブルと椅子、その間壁にヨーロッパ中心の世界地図が傾いで掛けられ。
このフレームは舞台前面全体にかけられ「額縁」舞台を成し。降りて床、中程にステ
ンレスの大きな調理台。客席側は砂浜、キャベツ、白菜、トマト、じゃがいも、ピー
マン、大根、ナスなど野菜、マクドナルドの袋、鍋、包丁、コンロが半ば埋もれ。
お話。ベルリンの壁崩壊、冷戦終結とともにぱっとしない東西スパイ。20年後にイス
タンブールで再会。近況とぼやき。自由になったのに金がなくて今のが不自由。
信条や欲望が行方不明。仕掛けた、仕掛けられた女のこと、年金なし。みんな民主化
、へんなところだけ残った。などと語り合いながら、いつしかコック姿でなんもかも
寸胴鍋に投入。ぽっかり青空、雲のことなどのんき語り。
ベテラン役者のありさまだけでも面白い。言葉少ない土井さんにあの龍昇さんが押さ
れ気味。妙に間が空くと、大丈夫かとハラハラさせられたりの老人役者オプションが
スパイシー。明喩・暗喩に富んだ内容の核心はグローバリゼーション。やがて、食材
のみならず、包丁、鍋まで闇鍋しちゃう無節操ぶりが痛烈、苦笑ねこ。
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