キャナルシティ劇場 1号線1522
＠福岡 キャナルシティ劇場・キャナルシティ博多４F(2011/2/19-20 3ステージ）
http://www.canalcity.co.jp/theater/
全指定 前売4000円 当日4500円 U-25チケット2500円
作・演出・かぶりモノ造型・宣伝美術：大塚ムネト
舞台監督：松本幸一 照明：荒巻久登（シーニック）
音響：インテグラル・サウンド・デザイン 特殊効果：新名哲也 道具：原岳郎
宣伝イラスト：庄子智湖 宣伝写真：藤本彦 制作：立石義江、永渕瑛美、太田恵理
プロデューサー：堀英明、石川鉄也 主催 ギンギラ太陽’ｓ
主催・企画制作 ギンギラ太陽’ｓ、キャナルエンターテイメントワークス、
アンミックスエンタテインメント、ピクニック
出演協力：アクティブハカタ、che carino!/che carina!、パブリックチャンネル、
劇団無限、劇団ぎゃ。、非・売れ線系ビーナス
出演：3/1訂正
大塚ムネト：みやじい（西鉄宮島線）、福岡市役所、老舗岩田屋、西鉄参謀、西鉄バス
立石義江 ：マダム大丸、1号線（空港線）の４人組、博多郵便局、西鉄バス
杉山英美 ：みやばあ（西鉄宮島線）、中州の玉屋、PARCO前のカッパ、西鉄バス
上田裕子 ：Ｚサイド、大丸レディ、1号線の４人組、西鉄バス
中村卓二 ：ソラリアデビル、1号線指導教官
古賀今日子：1号線1522号、天神コア
林雄大 ：3号線（七隈線）、ショッパーズダイエー、西鉄バス
中島荘太 ：西鉄2000系参謀、イムズマン、1号線の４人組、西鉄バス
石丸明裕 ：1号線新人、新天町、西鉄バス
瀬戸優子 ：三越さん、トレインズヘブン司会者、西鉄バス
三坂恵美 ：エルガーラ、ミーナ天神、西鉄バス
中村雪絵 ：ゲイツ、1号線の４人組、西鉄バス
田坂哲郎 ：ネットショップ、博多井筒屋、西鉄バス
2011/2/19(土)晴 7:05-9:13PM(2'02)1F前方上手 客席満員（1140人）
客層：親子連れからじじばばまで町内会な幅の広さ。女性過半数。
客入れ：キャパ一挙拡大で入場待ち列が出来。前売り当日券とも完売。ロビー広め、
眺望良好も、エスカレータ１機のみで退場時に待ち列でき。キャパの割に舞台が
近いのがいいかも。折り込みチラシそれなり。パンフ A4縦三つ折り。役者写真付で
公共交通機関思い出話、スタッフ、予定。次回公演。春夏秋の短編連続公演企画。
第一弾 4/22-24流通戦争もの「流通戦争だよ全員集合！」＠西鉄ホール。
物販。Ｔシャツ2500円、ストラップ800円、トイレットペーパー350円、クリア
ファイル（ビルキャラとカッパ）350円、ポスター（展示会の）450円。ビルキャラの
ガチャガチャあり。
開演定時15分前から恒例の記念写真大会。今回は七隈線達と。ムネトさんはキャナル
シティ劇場。
福岡の流通戦争シリーズ最新。中途半端な部分開業で不遇にある地下鉄・七隈線に
スポット。
舞台。いつもの中央階段ステージ、黒一色で主張を消したシンプル空間。吊り物を
いつになく多用。クレジットカードが降って壁とか。
お話。新博多駅ビル3月開業。その囲い込み戦略に対抗するため、天神地区の商業
ビル達はライバル関係を越えて結束を固める。西鉄と大丸のかつてない接近に、
西鉄バスをライバルとし、大丸と懇意にあった七隈線は味噌っかす扱い。ただでさえ
乗客数が伸びてないのに…。焦った七隈線は最新テクノロジーの申し子・ネット
ショップの甘言にのり業務提携、商業ビル達へデータを注入し、思いのままに
操ることを画策する。
一方、地下勤務に嫌気がさしていた1号線車輌達は深部から地上高架駅(姪浜駅めいの
はま）に急上昇するスペクタクルに一時の慰めを見いだしていた。その楽しさを
仲間に教えた1522号は不慮の事故で鬼籍にいるも、その魂は地上を彷徨っていた。
地上の騒乱と地下の企みを偶然知り、なんとかしようとするが…。廃業、引退で鬼籍
に入った車両やビル達の俯瞰視点をいれつ、福岡の流通戦争の今を描く。
福岡の町と人を固く「連結」した、私たちの物語に泣き笑いの2時間。今回の主人公
は市政の「地下鉄」。これまでなにかと笑いのねた、刺身のつまだった彼らが
それゆえに一念発起。新駅ビル開業の戦国争乱に乗じて、地上にでて覇権を握ろうと
するという奇想天外な物語。きちんとリアルな諸事情をふまえての飛躍なので、
面白さ一層。いじられキャラ中州のゲイツが故ビルがみえたりしてそろそろお迎えが
！？とか、黒い笑いを添え。公共交通ねたと地元真ん中、「地方」な東京のねこには
ぽつぽつ不明、つられ笑い。ちょっと悔しいところ。
いつもながらに、商業ビルや公共交通のありさまに、福岡に住む人たちの記憶と思い
がしっかり映され。鬼籍に入ってなお地元民の心に生き続ける彼ら。勝ち負けを越え
何をなし、残したかの大切さも問いかけ、人生ならぬビル・鉄道訓でもあり。
惑う商業ビルに活をいれる玉屋姐さんの心意気と厚情、空に憧れさまよう事故地下鉄の
自由への希求、不遇から野望を抱く新参地下鉄の、しかし天神を愛してやまぬ真情。
そんな思いがファンタジーなればこそ、普遍のものとして、切々と沁みてくるねこ。
キャナルシティ劇場 1号線1522
なんか工事中。ロビーからの夜景眺望○。
[月間一覧］