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＠神戸市東灘 泉勇之介商店（2011/5/14-15 2ステージ）
www.nadaizumi.co.jp/
全自由 前売2500円 当日3000円
原作：ウィリアム・シェイクスピア 翻訳・演出：村田絵美
照明：大塚雅史（DASH COMPANY） 音響：とんかつ（とんかつ音房）
メイク：福田桃子 衣装：石野良子 フライヤー制作：中尾寿久
デザイン：小野塚佳代 制作：馬場恵（シバイシマイ）
http://gravityvanished.net/gravityvanished/Home.html
出演：配役表なし、誰が誰やら？。
田中誠之 ：ハムレット
喜納京子 ：オフィーリア(ハムレットの恋人。ポローニアスの娘)
徳永健治 ：クローディアス(デンマーク王)
遠坂百合子［リリーエアライン］：ガートルード（デンマーク王妃・ハムレット母）
木下聖浩 ［バンタムクラスステージ］：ポローニアス(オフィーリアの父)
コーディー：レアティーズ(ポローニアスの息子。オフィーリアの兄)
中村萌
糸瀬公二[Ensemble Sonne]
岡崎愛
桐子カヲル
藤井雅[０九]
2011/5/14(土)晴 2:10-3:41PM(1'30)後方上手 客席8割（50人）
客層：20-30才代中心に幅広く。男女半々。
客入れ：駅から河川公園沿いをテクテク10分、日本酒・蔵本にて。ポイントで案内
チラシ掲示。それに気付かず、近所の人に聞いてる人あり。駅前に案内人立てても
よかったかも。風情ある木造工場、スリッパに履き替えて２階屋根裏。照明を抑えて
いるので暗し。懐中電灯で足下を照らしてくれ。たっぷり空間の４間続き部屋、端に
桟敷４、一升瓶ラックのベンチ２列。サイドに背もたれ椅子若干。中央の太い柱列が
場所によりちょっと邪魔かな。迷子の到着を待って開演10分押し。
折り込みチラシ数枚、パンフ A5 3ページ。配役ないのはなぜ？、スタッフ、予定。
次回は秋頃 詳細未定。物販なし。
初見の劇団。酒蔵劇場にも興味を引かれての観劇。
開場、舞台。ぶっとい梁に年期を感じる天井裏酒蔵を縦長、奥行き遥かに使用。
衣裳はいかにも中世風、白のシャツ、緋色のガウン。亡霊？コロスはグレー。
装置は基本なし、ハムレット自作自演劇場の体で下手に紙芝居の枠組みが置かれ。
彼が枠に嵌まって語る場面あり。照明はロウソクを模して、アンバー色ばかりを
ほのかに照らし。闇からぬっと現れるな演出がムーディ。ほか、川辺の場面は水盤の
照り返しで表現とか。
お話。デンマーク王子ハムレットは、父親を毒殺、母を寝取った叔父に復讐を誓う。
考え深い性格が災いし、その間に恋人オフィーリアを狂死に追いやってしまう。後悔
先に立たず。疑問と苦悩の内に復讐を遂げるが、自らも傷つき、逝ってしまう。
人生ならぬ、人間影法師演出。タイトな構成、緊迫感溢れる演技を、濃密な空間で
展開。陰影に富んだ舞台で生身の人の儚さ、愛おしさが一層浮かび。聞き知った
台詞、場面にもう一つ深い味わいを添えて○。亡霊コロスが死の場面以外(役者役
とか）にも現れてムーディ。メメント・モリ（自分が必ず死ぬことを忘れるな）を
体感させたり。使いっ走りなローゼンクランツとギルデンスターンを操り人形とした
のに苦笑。ハムレット友・ホレイショーは観客とし、紙芝居の額縁からハムレットは
何度か語りかけ。世界を彼のままならぬ劇場とし、人ごとじゃないのよとしたのに
ふーむねこ。
若手は懸命に、客演のベテランは手堅くな印象。ダンサーら、エッジな身体を観る
お楽しみもあり。久々に遠坂百合子さんが儚げにしてる舞台を観られて嬉しいねこ。
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