＠下北沢 本多劇場(2011/7/30-8/28 34ステージ)
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全指定前売・当日共7200円 学生割引4300円
＠大阪 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 9/1-4 5ステージ
＠CBGK シブゲキ!! 9/9-11 5ステージ
作・演出：ケラリーノ・サンドロヴィッチ[ナイロン100℃]
音楽：伊藤ヨタロウ 美術：BOKETA 照明：関口裕二 音響：水越佳一
映像：上田大樹 衣裳：原まさみ ヘアメイク：宮内宏明 演出助手：相田剛志
舞台監督：菅野將機 台本進行：館そらみ 殺陣指導：明樂哲典
ダンスアドバイザー：広崎うらん 舞台アドバイザー：福澤論志
宣伝美術：坂村健次 宣伝イラスト・映像イラスト：大竹サラ
プロデューサー：高橋典子 制作：川上雄一郎ほか 製作：北村裕幸
企画・製作：キューブ
出演：
古田新太 [劇団☆新感線] ：アラータ、教師、似顔絵描き屋
八嶋智人[カムカムミニキーナ]：医師、開発局長、協会員、村人、売店のおばちゃん
犬山イヌコ [ナイロン100℃] ：アルジャーノン、村人(ポッポ）、モニターの女
大倉孝二 [ナイロン100℃] ：なんでも屋、神様、協会員、村人
入江雅人 ：村人、呪いをかけられた男、協会員
八十田勇一 ：テレビ局員、村人(リーダー)、モニターの男
平岩紙 [大人計画] ：夢子、看護婦
山西惇 ：協会長、石屋、村人
山路和弘[青年座] ：首相、魔女、魔物
2011/7/31(日)曇 6:05-8:34PM(2'27)後方中央 客席ほぼ満員(360人)
客層：20-30歳代中心、大人寄りに幅広く。女性過半数。
客入れ：補助椅子は最後尾のみ。折り込みチラシそれなり。パンフなし。
物販。パンフ A4横 84ページ 1800円。ブルースカイの寄稿あり。
小栗旬×古田新太対談は「髑髏城の七人」パンフと連携企画とか。
ポスター500円。 カーテンコール2回2分。
超出鱈目、逆説的ハイブロー演劇「犯さん哉」に続く、KERA×古田隊長企画
第2弾。残酷で生々しいブラックコメディ構想だったのが、震災後をおもんばかり
こうなったのかな？な、KERA原点回帰・無礼講コメディ。
舞台。焼けただれた中世の城内。石造りの2階建て、下手に2階への階段、両袖に
アーチを描く開口と尖塔。正面に三葉の写真。王様となんだろ？判らないよ。
左端の王国記章は赤い東◎電力なマークの中にニュークリアマークのデザイン。
開演前から放送出来ない内容が予想され。なお、焼け跡かと思ったら壁に無数の
悪戯書きでした。
お話。奇病を病む少女は夢の中で探偵に別の世界に追われる。千年に一度という
レベル８の「呪い」にかけられた王国。国民がどたばたするを余所に、彼女なりに
波瀾万丈（だったらしい）。ある日、どこかで大爆発が起こったのを知る。現実の
世界で、父親が◎◎力安全協会長を勤める、あの施設でなにかあったに違いない。
という夢をみた少女は、拝金主義の父親が◎◎力で一旗揚げようとするのを必死に
止めるのだが。というようなところが主軸の一つと思うんだけど、概ねは事なかれ
主義の王国と◎◎力協会、唯我独尊の探偵と助手、付和雷同の庶民ら、阿呆達の
愚行ばかりが表立ち。
ストレートな風刺とブラックユーモア、そして明るいナンセンスが食べ放題な
2時間半。TVとか世間じゃタブーの原発問題に敢然と取り組み。スパイシーでもう
面白すぎてて、お腹いっぱい。毒笑、怪笑多けれど、副作用無し。後半になると
ぐったりくるけど、心地良い疲労感なんだなねこ。
というのも、まさか21世紀にモンティパイソン新作がみられると思っていなかった
から。といっても過言でないほどに本家のええところ受け継ぎ。一本筋の通った
風刺精神、無礼講なバカばかしさ、駄弁のための駄弁と言葉遊び、欠かせない
切り絵アニメ。そこに今の俯瞰視点もプラスして、もう縦横無尽の天才ぶり。
なんて贅沢な中身の無さ、無駄使い。ぜひとも、もう一回みたいねこ。
役者。できる役者のバカ芝居がくすぐったくて、くすり笑いねこ。スラップ
スティック上等の古田隊長は3重人格設定。ブライテストな出鱈目ぶりに拍手。
ナイロン常連には嬉しい、アルジャーノン君・犬山は古田隊長とのバランスで
結構常識人。でも、ちゃんと一緒に壊れるノリの良さあり、好感ねこ。
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