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 国立劇場 10月歌舞伎公演「通し狂言 開幕驚奇復讐譚(かいまくきょうきあだうちものがたり)」
 菊五郎・菊之助 両宙乗りにて術譲り相勤め申し候

 @半蔵門 国立劇場大劇場(2011/10/3-27 25ステージ)
 http://www.ntj.jac.go.jp/kokuritsu.html
 特別席12000円(学生8400円)1等A 9200円(学生6400円)
 1等B6100円(学生4300円) 2等A4500円(学生3200円)
 2等B2500円(学生1800円) 3等1500円(学生1100円)

 作:曲亭馬琴『開巻驚奇侠客伝』より 監修:尾上菊五郎 脚本:国立劇場文芸課
 美術:国立劇場美術係
 五幕十場
 発端 新田貞方討死の場
 序幕(相模)箱根賽の河原の場 底倉温泉藤白家浴館の場
 二幕目(大和)吉野山中の場
 三幕目(伊勢)上多気宿街道筋の場 旅籠屋の場 店先の場 飼坂峠の場
 四幕目(河内)千剣破村木綿張荷二郎内の場
 大詰(山城) 北山殿金閣の場
 出演:
 菊五郎:吉野山の仙女・九六媛、木綿張荷二郎、斯波義将
 時蔵 :藤白安同妻・長総、将軍足利義持
 松緑 :新田貞方、新田小六助則
 菊之助:褄笠小夜二郎、楠姑摩姫

 亀三郎:野狐銀次
 亀寿 :熊谷満実
 梅枝 :野上復市
 右近 :仙童女田鶴
 萬太郎:宮満重
 松也 :小狸金太
 権十郎:白藤安同
 萬次郎:乳母・母屋
 團蔵 :旅籠屋亭主・与九介、隅屋維盈
 彦三郎:畠山満家
 田之助:足利義満

 2011/10/15(土)曇 11:59-3:38PM(31/休10/53/休9/26/休7/23)2階前方下手
 客席8割?(1300人)
 客層:30歳代、中年層中心に幅広く。女性8割。
 客入れ:1F未確認、2F3Fにちらほら空席。今日も黒衣ちゃんと劇場お姉さんが
 あちこちで愛想振りまき、記念写真やらサービス。物販。筋書800円、台本1000円
 ほか。

 劇場開場45周年記念 歌舞伎公演第一弾。曲亭馬琴の読本から想を得た新作歌舞伎。
 舞台。街道、田舎屋、桃山御殿な金閣寺ら通常歌舞伎装置。せり機構を石山群に
 見立てたりと新規工夫あり。

 お話。室町時代、南北朝の争いに端を発する、仇討ちとお家復興(お約束な重宝の
 一軸絡み)。かいつまんで巧くは、あらすじ書けませんですねこ。

 趣向と役者芝居の楽しさあれこれ。劇場初という両(同時)宙乗り、にほよよねこ。
 既報のレディガガ風コスで白狼に乗る菊五郎は、ディズニー・アトラクション。
 息子(楠姑摩姫)と空中問答、息子は免許皆伝を喜んでか、中空前転を繰り返し。
 麗しいわ、はっちゃけるは嬉しいギフト演技。大詰めの屋根の立ち回りは菊五郎劇団
 のお楽しみ。菊之助の立ち役はエレガントで素敵。冒頭の夢中場面は現代演劇、前衛
 演劇風。このまま実験するのかと思いましたねこ。
 
 そんなでほぼ通常世話物。悪い奴らも、忠臣もともに魅力的。前者では悪性が露わと
 なり、奥方から極道の妻に急転の時蔵。肝の据わった転身ぶりが小気味よいねこ。
 後者では、清廉な菊之助、太いヤクザの内心は実は変わらず忠臣な菊五郎。
 物語展開は説明に凝らず、ばっさばさと展開、よくわからないけどテンポやよし。

 
 45周年幕 人気ゆるキャラ・黒衣ちゃん お姉さんもキュート。

 
 両宙吊りのため、座席がごっそり占有され。2.3Fだと両方見渡せ。

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