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＠大阪梅田 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ（2012/1/28 2ステージ）
http://www.umegei.com/
＠大阪 ABCホール 5ステージ
番組
前説 三代澤康司、道上洋三
桂文華「八五郎坊主」
笑福亭三喬「月に群雲」作；小佐田定雄
桂米団治「つる」
桂春団治「野崎詣り」
中入り
ご挨拶 三代澤康司、道上洋三
桂塩鯛「つぼ算」
桂三枝「妻の旅行」
下座 三味線 内海英華 お囃子：笑福亭喬若、林家市楼 お茶子：青木裕美
2012/1/28(土)曇 6:04-8:56PM(89/休15/68)中段下手 客席満員（900人）
客層：中高年中心の大人客席、男性過半数。
客入れ：開演定時前に進行役アナウンサーのトーク。落語家との出会い、標準語を
習っている時に噺家のお国言葉が混じってと苦労話。ＡＤが出張ってつっこまれ
ながら拍手の稽古。しゃれのわかる2人の話で客席暖め。無料パンフ 公演履歴ほか
情報満載。
桂文華「八五郎坊主」枕1分＋噺19分
お話。突然坊主になると寺にいき頭を丸める。名前をもらうがまるで憶えられない。
バカ元気にとんま問答する八五郎を、リズミカルに語って受けまくりの一席。
笑福亭三喬「月に群雲」作；小佐田定雄 枕3分＋噺19分
枕。家族の話、熟語がデタラメという。
お話、。泥棒上がりの質屋、盗品をもってきた仲間を合い言葉で見分け。ところが
ご近所はそんなことは百も承知で、合い言葉の意味がない。
桂文華に続き、レスポンスのいい客席に乗せられたかな、間の抜けた奴らをいい
間合い語って笑わせ。
桂米団治「つる」枕4分＋噺13分
枕。オヤジ(米朝)が偉大すぎて。米朝の近況報告。
お話。物知りの男の所へ問答にきた男。掛け軸のつるのいわれを聞き。じつは嘘だと
いうのも聞かず、にわか知識をひけらかしてやろうとするのだが。
枕で受けをとり、軽めの前座噺なのは、次が春団治だから？。調子にのってしまう
あほ男を明るく語って、スナックな一席。
桂春団治「野崎詣り」枕なし＋噺24分
お話。参詣にいく喜六と清八。途中で船に乗ることになるが、喜六は船が苦手。
恐怖やら不安やらのせいで、すっとこどっこいな言動をしてしてしまう。
体、表情、声色を巧みに切り替え、よく動く。演劇的演出と芝居が楽しい一席。
掛け合い、喧嘩のおかしみとともに、春ののどかさら風情も感じさせて、まあ行き
届き。名人芸を楽しむねこ。
中入り15分
ご挨拶 三代澤康司、道上洋三
幸せな気分。演者と互いの年とは思えない若さについて
桂塩鯛「つぼ算」枕2分＋噺26分
枕。名前を間違えられる。昔の台所は水がいいとはいえず、買っていたとか。
お話。女房にいわれ、あほな亭主は買い物上手の兄貴と瀬戸物屋へ。値引きして
小さな壺をわざと買い、大きな壺を値引き込み倍額でちゃっかり買ってしまう。
瀬戸物屋、どうにも勘定が合わず、パニック。
ぽんぽんと速射砲に語る兄貴と立ち往生の瀬戸物屋の対比、間でぼけをかます亭主
がおかしみに拍車をかけ。キャラの演じ分け判りやすく、安心して楽しむねこ。
桂三枝「妻の旅行」枕5分＋噺22分
枕。昔はどうしよなく髪の毛が多かったのに。気にするなという人はみんなふさふさ
お話。定年退職した父親を息子が呼び。母親が旅行にいく自分に父親が不機嫌だと
愚痴をいっていたと告げ。たしなめる息子に、父親は妻は大阪のおばちゃん。自分の
することなすことにつっこみ、喧しい。旅行を機嫌良く送ったら、隠し事をしている
と入らぬ勘違いをされるからという。まんまと妻を旅行に送り出したと思ったのだが。
壮年、熟年が多い客席。夫の愚痴に、30秒に1回は笑いが上がり。自分勝手でもはや
不条理なオカンの言動はギャグでしかなくて、理不尽な目に遭う亭主とも、愉快千万。
さげは派手にずっこけという前代未聞で、度肝を抜かれたねこ。
上方落語をこんなまとめて観たのは初めてねこ。音楽のようにリズミカルな話口調に
乗って、阿呆達がコロコロ転がっていく楽しさ。桂春団治師匠の役者ぶりと年齢を
越えた身体性、桂三枝師匠の身近な笑いの共鳴がとりわけ印象ねこ。
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