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 平成中村座 四月大歌舞伎 2部「通し狂言 小笠原騒動」

 @浅草 平成中村座(隅田公園内 仮設劇場)(2012/4/2-26 25ステージ)
 全指定 松席(1階平場)14000円 竹席(1・2階)14000円 梅席(2階)10000円
 桜席(2階)9000円  お大尽席(2階)35000円 

 第2部 小笠原諸札忠孝 通し狂言 小笠原騒動(おがさわらそうどう)
 序幕 明神ヶ嶽芒原の場より 大詰 小笠原城内奥庭の場まで
 作:勝諺蔵 脚色:大西利夫 補綴・演出:奈河彰輔 美術:前田剛

 橋之助:岡田良助、林帯刀
 勘九郎:犬神兵部、飛脚小平次
 七之助:お大の方、小平次女房お早
 新悟 :隼人妹小萩
 国生 :林数馬
 歌女之丞:良助母お浦
 笹野高史:米屋市兵衛
 亀蔵 :大石百介
 彌十郎:小笠原豊前守
 扇雀 :小笠原隼人、奴菊平、良助女房おかの
 勘三郎:小笠原遠江守

 2012/4/8(日)快晴 3:29-1:53PM(内訳下記)平場下手最前 客席満員(830人)
 客層:20-30才代と中高年女性7割。男性が多めの休日公演なり。
 客入れ:昼と同様。夜は底冷えがするね。カーテンコール 1回1分。

 隅田川沿いは桜満開。1999年に南座で中村橋之助プロデュースで復活上演、
 東京名古屋福岡を経て、本劇場では初。

 お話。豊前(ぶぜん)小倉藩 小笠原家の御家騒動を元。抗争の中、白キツネが暗躍
 したり、忠義と恩の陰で犠牲になった者の怨念が及んだりの伝奇ものとし。

 役者、仕掛けとエンタメ三昧。善悪ともそれぞれ訳ありに懸命、人間味ある人物に
 なってるのに感心。霊力や呪詛で翻弄される人の儚さも裏打ちして、勧善懲悪に
 止まらない隠し味が魅力。なんだけど、人物造形はかなり濃口で明快、曖昧さとは
 無縁なのが○。

 悪玉から家族の犠牲を経て、善玉に転じる橋之助。前半はピカレスクな、後半は
 人情劇と楽しませてくれ。クールビューティ・七之助、ファイヤーボール・勘九郎
 とも、善悪2役とくっきり演じ分け。

 本水をつかった立ち回りは豪快。1列目のお客に自分の身は自分で守るビニール
 配布。マジで飛ぶし、2列目は油断禁物。高速殺陣は勘九郎と得意とするところ、
 橋之助らも負けじと健闘。お客さん大喜び。


 第1部
 序幕二幕目10:59-12:53
      幕間30分
 大喜利  1:23-1:50

 第2部
 序幕二幕目 3:29-4:34
       幕間25分
 三幕目   4:59-5:53
       幕間19分
 四幕目   6:12-6:40
       幕間14分
 大詰    6:54-7:28

 

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