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 新橋演舞場 五月花形歌舞伎 昼「西郷と豚姫/紅葉狩/女殺油地獄」

 @東銀座 新橋演舞場(2012/5/1-25 26ステージ)
 http://www.shochiku.co.jp/play/enbujyo/
 1等A席13500円 1等B席9500円 2等A席7000円2等B席5000円 3階A席5000円
 3階B席3000円 桟敷席14500円
 
 昼の部
 一、西郷と豚姫(さいごうとぶたひめ)
 作:池田大伍

 翫雀 :仲居お玉
 松江 :大久保市助
 松也 :芸妓岸野
 児太郎:舞妓雛勇
 吉之助:同心兵馬
 薪車 :同心新蔵
 亀鶴 :中村半次郎
 獅童 :西郷吉之助

 二、新歌舞伎十八番の内紅葉狩(もみじがり)
 福助 :更科姫 実は戸隠山の鬼女
 愛之助:山神
 種之助:従者右源太
 隼人 :同左源太
 児太郎:侍女野
 吉之助:腰元岩橋
 高麗蔵:局田毎
 獅童 :余吾将軍平維茂

 三、女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)
 愛之助:河内屋与兵衛
 福助 :お吉
 翫雀 :豊嶋屋七左衛門
 亀鶴 :兄太兵衛
 松也 :芸妓小菊
 米吉 :妹おかち
 児太郎:小栗八弥
 薪車 :刷毛の弥五郎
 宗之助:皆朱の善兵衛
 歌江 :花車お杉
 錦吾 :山本森右衛門
 歌六 :河内屋徳兵衛
 秀太郎:母おさわ

 2012/5/2(火)雨 10:59-3:51PM(内訳下記) 客席7割?(1000人?)
 客層:20-30才代女性と中高年男女。女性8、9割。
 客入れ:当日券3階Bのみ売り切れ。物販。筋書1200円。

 ・西郷と豚姫
 舞台。鴨川に面した茶屋。
 お話。京都揚屋の仲居居お玉は、大女で豚姫と呼ばれ。倒幕に奔走する西郷吉之助に
 恋をしている。幕府方に追われる中、お玉の許を訪れた西郷はお玉の思いと、恋が
 とげられず死を決心していることを知る。

 翫雀・お玉が愛嬌たっぷりと、それ故に哀しくて○。細やかな表情つけにしみじみ
 ねこ。対して、獅童・西郷が表面的というか、内が知られず、物足りず。国かお玉か
 で、お玉を選ぶは西郷らしさ。転変があっても、真情は残るのではないかしらん。
 そうではないシニカルな現実を描きたかったのかしらん。

 ・紅葉狩
 能舞台を取り込んだ、歌舞伎独特の松羽目もの舞踊劇。
 お話。紅葉見物にきた将軍・平維茂。腰元多数を従えた、更科姫にであい、酒宴に
 誘われることに。いつしかまどろむ内に、姫一行はどろん。はてさてと訝る処に
 山神参上、助言申そう。更科姫は実は鬼女であるという。

 獅童・平維茂。見た目よく決まり。福助・鬼女。正統に演じるけど、どことな愛嬌を
 感じるのはねこだけかしらん。

 ・女殺油地獄
 舞台。油屋さん店舗家屋とか。
 お話。油商の息子・河内屋与兵衛は放蕩を重ねて、借金まみれ。金の無心を断られ
 たことから、同業の女将さんを惨殺してしまう。

 愛之助・与兵衛が魅せる。追いつめられ、衝動に走る若者をがつんと熱演。和事の
 柔らかみとも、彼ならではの芝居で剛柔とも楽しませてくれ。 福助・お吉。どう
 演じても生っぽく人妻、どこか隙あり風。亭主の誤った悋気と与兵衛の甘い期待も
 むべなるかなな。歌六、秀太郎の両親。人親の優しさと愚かさを味わいぶかく演じ。
 人情ドラマっていいですねぇパートを引き受けて素敵。

 昼の部
 西郷と豚姫 11:00-12:06
       幕間31分
 紅葉狩   12:37-1:42
       幕間24分
 女殺油地獄 2:06-3:51

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