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 カムヰヤッセン 第八回公演「そうか、君は先に行くのか はたたがみ編」

 @新宿 SPACE雑遊(2012/8/11-20 9ステージ)
 http://www.zatsuyu.com/performance_info.html
 前売 一般3000円 学生2500円 早期割 一般2700円 学生2200円(8/10〜13)
 振込割 一般2400円 学生2000円(物販クーポン付)セット割一般2500円 学生2000円
 当日 一般3300円 学生2800円 高校生以下1000円 リピーター割引1500円

 脚本・演出:北川大輔 舞台監督:杣谷昌洋 舞台監督補:金沢啓太
 舞台美術:平山正太郎 照明:吉村愛子(Fantasista?ish.) 音響:Miya
 スチール:原絵里子 衣装:飯田裕幸(Ponnn factory) 広報:徳間康平
 演出助手:菊地一輝、小山ごろー、栗田優香 制作:塩田友克
 企画・製作:カムヰヤッセン
 出演
 [共通]
 小島明之  :霧島(刑事)
 辻貴大   :島原(坂口組ヤクザ 霧島と小学同級生)
 甘粕阿紗子 :美佳子(霧島、島原と小学同級生)

 [やぶからし編]
 太田宏[青年団]  :田ノ上(坂口組組長 島原養父)
 いとうえり    :好美(その妻)
 橋本博人     :榊原(坂口組組員 島原と対立)
 竜史[20歳の国] :日奈久(坂口組組員 島原の舎弟)
 笠浦静花     :ゆり(島原の実の母)
 工藤さや     :漆川(島原の元妻)

 [はたたがみ編]
 ししどともこ   :さちえ(霧島の妻)
 島田雅之[DART’S] :紋別(霧島の同僚刑事)
 ヨシケン[動物電気]:池田(島原から取り立てを受ける。田ノ上組長を刺す)
 杉村こずえ    :陽子(その妻)
 小林樹      :峰村(弁護士 霧島夫婦の離婚調停中)
 堀雄貴[犬と串]  :高木(ホスト さちえが入れあげている)

 2012/8/19(日)晴 5:02-6:17PM(1'15)入口側中央 客席満席(60人)
 客層:20-30歳代、男性過半数。
 客入れ:センターステージ、目が会うと恥ずかしいスタジアム、椅子3列 座布団
 付き。折り込みチラシそれなり、チラシの処分について劇団から一言紙挿入。
 パンフ A5オールカラー 3ページ。挨拶、配役、予定。もう一枚に手書き相関図、
 グッズ紹介書き。次回公演。1/17-20「偉大な発明(仮)」@シアタートラム。
 物販。台本1000円ほか。 カーテンコール1回。

 ねこ初見劇団、役者さんは客演で結構。同じ物語を主人公を変えて2版交互上演。
 舞台。センターステージに簡素な机と椅子、ベンチ。端に電信柱。

 お話。正義感は強いが、潔癖すぎて鼻つまみ者の若くも無い刑事。配置換えでは
 暴力団事件担当。家庭ではホストと浮気を重ねる妻と離婚調停中。捜査で出逢った
 若頭は元同級生。2人の友達だった知恵遅れの少女は変死をとげていた。一方の
 組長が殺される事件発生。犯人は一般人、元証券マン。点がいろいろ、線は繋がる
 のかなミステリー仕立て。

 誰もが自分の袋小路な残酷群像劇。潔癖刑事の自滅を主に、強烈な光を当て、
 闇を炙り出す。暗部と言うより、誰もが持つ弱さ、裏返しの傲慢さ。ダメ人間ばかり
 でその愚かしさに苦笑してしまうけど、胸に痛みが残り。映画のように短いシーン
 を切替、劇的に重ねて展開。スピーディで小気味よいねこ。

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