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 日生劇場 二月大歌舞伎「口上/義経千本桜吉野山/新皿屋舗月雨暈」

 @日比谷 日生劇場(2013/2/4-26 25ステージ)
 http://www.nissaytheatre.or.jp/
 全指定 一等席15000円 二等席6500円 三等席3000円

 昼の部
 口上(こうじょう) 松本幸四郎

 一、義経千本桜吉野山(よしのやま)
 市川染五郎:佐藤忠信実は源九郎狐
 中村亀鶴 :逸見藤太
 中村福助 :静御前

 二、通し狂言新皿屋舗月雨暈(しんさらやしきつきのあまがさ)
 河竹黙阿弥歿後百二十年 作:河竹黙阿弥

 ・弁天堂・お蔦部屋・お蔦殺し
 中村福助 :愛妾お蔦
 市川染五郎:磯部主計之助
 市川高麗蔵:召使おなぎ
 中村児太郎:小姓梅次
 大谷桂三 :岩上典蔵
 大谷友右衛門:浦戸紋三郎
 市川左團次:浦戸十左衛門

 ・魚屋宗五郎
 松本幸四郎:魚屋宗五郎
 中村福助 :宗五郎女房おはま
 市川高麗蔵:召使おなぎ
 中村亀鶴 :小奴三吉
 大谷廣太郎:鳶芳松
 松本金太郎(夜の部):酒屋丁稚与吉
 松本錦吾 :父親太兵衛
 大谷桂三 :岩上典蔵
 市川染五郎:磯部主計之助
 市川左團次:浦戸十左衛門

 2013/02/09(土)晴 10:59-2:47PM(内訳下記)3F上手 客席ほぼ満員(1300人)
 客層:20-30才代と中高年女性8,9割。男性は青年とシニアに二分。
 客入れ:1200円〜お弁当販売。案内嬢に聞けば場内飲食は黙認、できるだけロビーで
 お願いしますとのこと。ロビーにそれなり座席あれど、たちまち満席なので客席飲食
 当たり前。トイレの長蛇はいつもながら。物販。筋書1500円。なんでいつも演舞場
 より高い設定なのか不思議。3Fの奥でも花道半分みえ、舞台が近いと意外と嬉しい
 本劇場。旧歌舞伎座や演舞場はここら本当に配慮なし。

 ・口上 せがれ染五郎の復帰報告、お詫びと感謝の常套挨拶。

 ・義経千本桜吉野山
 舞台。一面の桜、爽やかピンク。
 お話。義経愛妾静。忠臣、佐藤忠信をお供に吉野山。初音の鼓を義経に見立て
 舞う2人。でも、忠信なんか変。鼓をみる目が尋常じゃないよ。

 忠信/源九郎・染五郎。たべごたえのある程良い肉厚感ある演技○。福助・静御前。
 過ぎず殊勝に演じ、好感。


・新皿屋舗月雨暈
 お話。酒癖が悪い宗五郎。屋敷奉公先で手打ちにあった妹のえん罪を知り、憤怒の
 念を抱き。禁酒をやぶり大寅、屋敷に怒鳴り込む暴走振り。はてさて。
 ことの発端となる弁天堂・お蔦部屋・お蔦殺しから、しっかり通し上演。

 みたことがない序章をみられ。悪人側の悪事のほどがわかって、後半得心がいき。
 完全に犠牲となる福助。理知的に殊勝に演じて、理不尽さ際だち。殺され芝居が
 ダイナミックでかっこいい。殿様・染五郎の愚かさも、美しいほどにいたく現れて、
 ふむふむ。ご存じ、宗五郎。たとえば菊五郎の江戸前とは正反対のウェットな芝居。
 劇画調かと思いきや、ぽろっと脱力して笑いをとったり、食えない幸四郎・
 宗五郎なり。

 昼の部
 口上 松本幸四郎 10:59-11:04
 義経千本桜吉野山 11:05-11:54
          幕間25分
 新皿屋舗月雨暈
 弁天堂 お蔦部屋 お蔦殺し 12:19-1:13
          幕間20分
 魚屋宗五郎 1:33-2:47

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