＠京都 壱坪シアタースワン(2014/6/6-8 5ステージ)
全自由 予約1200円 当日1500円
脚本・演出・出演：黒川猛 構成：黒川猛・中川剛 音楽：Nov.16
制作・他：丸井重樹 主催・企画・製作：THE GO AND MO’S
オープニング「吹き出し8」(映像)
コント「正義のヒーロー！ 箱フェッショナル」
コント「歌姫」
「英雄～EpisodeⅠ」(映像)
コント「監禁」
「童謡～爺さんの象さん」
「KIGEKI～喜劇王VS喜竜」(映像)
活動弁士「斎藤木曜美」
コント「いたこ」
「劇場型詐欺」
2014/6/8(日)晴 1:02ｰ2:33PM(1'30)中段 客席超満員(17人)
客層：20ｰ30才代、女性過半数と俄然増えたなあ。
客入れ：いつもの桟敷１とパイプ椅子2列。開演前にお客からコントのネタ募集。
悩んでいること、イタコに呼んでほしい故人。みんなサクッと書いて出してるのが
すごい。折り込みチラシなし、パンフA5 3ページ。次回「上野の門」7月下旬場所
未定。物販ＣＤ、ＤＶＤ カーテンコール1回1分。公式HPが明日配信開始とか
久々元雀荘劇場にて。
１「吹き出し8」ピリ辛風刺に歌詞が嵌まり。痛いとこついて○。
２「箱フェッショナル」箱装甲のヒーロー特撮現場。ろくでもないコスチューム
ばかり。サイズ小さい上に絵入段ボール、素材×、場所×、そもそも箱でない、
戦闘ならぬ銭湯な出で立ち。など俳優が想い描くヒーローから離れるばかり。
マジ切れ→熱く語り諭す。ほだされたかと思いきや、全然解ってない、バカに
してるスタッフ。ジングルの箱連呼から笑うねこ。不通に痛く空転する熱演と
エスカレーションする勘違いの体のいじめが笑いを誘い。
２「歌姫」女王様との別れのプレイ。歓喜する男。あの名曲が名残鞭として蘇る、
キレイがドレイ、はまっておかしい。
３「英雄」なんと今回は野外ロケ！、浜辺！。対戦相手(エア)は強欲毛ガニ男、
軽薄 アメリカザリガニ男、傲慢歌舞伎海老男爵と対戦。とぼけた対戦と同時
中継、卑怯なヒーローぶりのお楽しみ。通りすがりの写り込みとリアクションで
いっそう面白く。
４「監禁」いじめから25年間引きこもり。世のため人のため、やってきたこととは。
オレオレ詐欺の手口教示、両親へ金、世界と日本経済へ大胆な寄与、小さな寄付、
神頼みとできる範囲のこと全部。最期にしてやられる新境地の社会風刺。
５「爺さんの象さん」歌のお兄さんならぬ、じいさんキャラ。ポンチン体操より
生っぽくて絶妙にえぐい下ネタ。
6「KIGEKI」喜劇性をテーマに対戦するコント一人芝居。条件は3ねた織り込み。
ＥＴ、大工、拡声器。南極物語、家政婦、空気入れ。蛍の墓、エレベーターガール
、フラフープ。構成でみせる喜劇王(黒川)、細かい芝居でみせる挑戦者喜竜(堀江)。
黒川さんの咄嗟のごまかしには笑い。二人とも下ネタへ走るのには呆れ笑い。
最期の競演。エキシビジョンねたは呼び鈴、小道具もうまく見立てて神業。
場内から拍手。
７「斎藤木曜美」走れメロス～遠距離恋愛の無職男がやりたい一心で彼女の元へ
走る。人間失格（だっけ）～トイレの落書きを真に受けて痛い目に合う。
８「いたこ」観客募集ねた、降ろした人へ教えを希う。成功率ゼロ。外人は困ると。
アホが多い＞高杉晋作。ナマコとすじこ区別がつかない＞白子。戦争がなくなら
ない＞フセイン。募集ねたは難しすぎて、うまくいかないなあ。困る黒川さんを
観るのは楽しいけど。
悪ふざけ～毒ガス放つ社会風刺まで幅広く。「監禁」荒唐無稽な面白さと意外な
落とし方で印象。映像が今までのベスト。「英雄」野外ロケはギャラリーも含めて
楽しませてくれ。「KIGEKI」偶然も味方しての上出来ぶり。
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