[前頁] [ホーム] [一覧] [次頁]

 怠惰にかけては勤勉な黒沢美香のソロダンス「薔薇の人」第17回 deep

 @大倉山 横浜市大倉山記念館(2014/8/27-28 4ステージ)
 http://o-kurayama.com/
 全自由 前売3000円 当日3500円 学生前売2500円 当日3000円 昼夜はしご4500円
 リピーター2500円

 振付・出演:黒沢美香 Public Acoustic:椎啓 演出協力:首くくり栲象、
 小林ともえ 照明:糸山明子 舞台監督:河内崇
 制作:平岡久美 宣伝美術:斎藤麻里子 宣伝写真:矢尾信哉
 主催:薔薇ノ人クラブ 共催:THE RITCIES、1人に1曲、黒沢美香&ダンサーズ、
 新月 助成:芸術文化振興基金

 2014/08/28(木)小雨 7:35-8:39PM(1'04)壁際中程 客席ほぼ満席(40人)
 客層:大人客席。20-30才代中心に女性8割。
 客入れ:開演30分前受付、20分前開場。待ち列10人ほど。ホール壁際に椅子1列、
 正面に2,3列。折り込みチラシ少なめ。パンフ B5両面。物販なし。
 カーテンコール2回1分。

 今新作は、夏秋冬3ヶ月×昼夜公演。昼は会議室?でやったよし、見たかったなねこ。
 舞台。ステージにグランドピアノ、両袖にナイトスタンド。
 構成。・ピンクと渋色の上下稽古着然。ただしバストにぐるぐる渦巻き模様。
 ・ステージ下、寄りかかり身を預ける。周りながらなど横移動、ポーズ。
 上がって四つん這いなど。立ってスタンド下。グランドピアノに寄りかかり、縁沿い
 を周りながら移動。壁とピアノの隙間をすり抜け。
 ・床に横、ごろごろ、次第ははやく転がり。種々歪みを入れて静止。ステージ縁で
 仰向け。うなだれて縁に座る。
 ・ステージ下。腰を落とし挑むようなポーズ、伸びやかに揺らぎ、静止。
 ・無音。床に腰を落とし、横臥。溶けるように。低音。延びる、万歳のように。
 ロール。手をポーズ。ゆっくりと歩行して退出。不在の空間しばし。

 プレーン、でも濃厚でリッチ。ゴシックな衣装をまとう、小道具を使う、物語めく
 など、装うシリーズの意外な新作。物に預ける〜励起して解け、自在になるな動き。
 日常にあるような平易さも、連続、連綿と変化して非日常なダンスとし。クールに
 無骨に距離感を保ちつ迫ってきて、むむむこれは一体と魅入るねこ。照明は青年団の
 ように一様でいて微妙に明暗つけ。音楽は環境音のように静寂を醸し。ともに静かに
 実は胸騒ぎに伴奏し。

[月間一覧