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 カムヰヤッセン「未開の議場」

 @王子 王子小劇場(2014/10/22ー27 9ステージ)
 http://www.en-geki.com/
 全自由 一般前売・振込2500円(グッズ500円クーポン付き)
 前売・当日精算2700円 当日3000円 大学生・専門学校生各500円引き
 高校生以下一律500円(枚数限定)
 初日割 一般/振込・当日精算共2500円当日2800円学生/振込・当日精算共2000円
 当日2500円

 作・演出:北川大輔 舞台監督・照明:黒太剛亮(黒猿)舞台美術 佐藤恵美
 衣裳:山本香穂 スチール:原絵里子 美術:安藤理樹 演出助手:足立拓海、
 長谷川慶明(ロリポップチキン)、内山拓磨 制作:新居朋子(ゲンパビ)
 メイク指導:蒲谷容子 翻訳:李そじん、万里紗
 助成 日本芸術文化振興会 主催・企画・製作:カムヰヤッセン
 出演:
 辻貴大 :大崎龍介(JA萩島町職員)
 島野温枝[東京タンバリン]:大崎舞子(銭湯大黒湯)
 小林樹 :葉浦充(はうら行政書士事務所)
 宍泥美 :神田香(神田不動産)
 小島明之:馬場倫彦(ツバメ食品萩島工場総務課)
 小沢道成[虚構の劇団]:森雄太(NPO法人日留教育協会)
 橋本博人:向井章吾(ゲームセンター百発百中)
 工藤さや:升遠綾子(スナックすっぱり)
 新名基浩[天辺塔]:紫門源一郎(紫門商事社長)
 ししどともこ:苗山みどり(カフェ・プリエンティ)
 杉原幸子:湯田清美(ラララマート萩島店オーナー)
 安藤理樹[PLAT-formance]:町屋要(スーパーマチヤ店長)
 小角まや[アマヤドリ]:池畑由美子(萩島ケーブルテレビ)

 2014/10/26(日)晴 11:06-1:06PM(2'00)後方前方 客席超満員(90人?)
 客層:20才代からシニア層まで町内会な幅の広さ。
 客入れ:急勾配のスタジアム・対面恥ずかしい峡谷客席3段。最上段だと舞台が
 鳥瞰図、ちょっと恐いので下段観劇。当日券?は更に上のバルコニー席。
 折り込みチラシ厚め。パンフ B5 3ページ。次回公演 来秋 全国ツアー。
 物販。劇中使用小道具入りクリアファイル、台本、DVD。カーテンコール1回。

 久々にみるねこ。
 会場・舞台。谷底に会議机、壁際に茶器棚。見下ろす観客は会議の傍聴人設定。
 不在も外国人を考慮して、字幕投影と同国人の管理人から断りあり。
 客入れ時に夜食の海外郷土料理を調理して、いい香り。

 お話。外国人達との交流を目的とした商店街主催の祭りを計画、その委員会会議が
 舞台。外国人からもボランティアを募ろうと至極自然な決議でぐずぐず。彼らを
 異分子、迷惑ら存在と感じる意識が根強いため。それ以前に身内の諍いごとで足あげ
 とりやら、すったもんだ。さあ、会議はどうなってしまうのでしょうか。

 些末な近視眼とグローバルな俯瞰視点を重ね合わせる仕掛けが巧し。平和日本の
 縮図を共感できる折々で示し、アイロニカルに全体をみせ。がちゃがちゃした
 雑駁な会話を延々。発散して飽きそうなところを、こまめに秘密と問題を繰り出して
 興味を繋ぎ、のぞき見の面白さ。意識の低い下世話なこと、シリアスなとこの
 さじ加減に作家の腕前が冴え。ラストのどんでん返しも効いて、さらに。

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