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 危婦人「毒花-DOKKA-」

 @下北沢 駅前劇場(2015/01/08-13 9ステージ)
 http://www.honda-geki.com/ekimae.html
 毒席(舞台囲み席)前売4400円 当日4700円
 花席(通常椅子席)前売3900円 当日4200円

 作・演出:スギタクミ 美術:寺岡崇 音響:井上直裕(atSound)
 舞台監督:赤坂有紀子、横川奈保子 照明;大野桃子 音楽:鶴間靖
 宣伝美術・WEB:半沢さとこ スチール撮影:buchiO 衣装:危婦人衣装部
 演出助手:白土侑希 当日運営:和田幸子 企画・製作:マダマダムーン
 http://www.kifujin.net/
 出演:
 ウチクリ内倉[ツラヌキ怪賊団]:浅宮恭介(ルポライター 素人探偵)

 小野真弓 :波々伯部 雅(老舗ホテル 若女将 殺された主人後妻)
 斎藤このむ:波々伯部 了(同 主人長男 引きこもり)
 田中淳之 :波々伯部 通(同 主人の弟 後継を望む)
 椎名歩美 :波々伯部 澪(同 主人長女 我がまま)
 農塚誓志[ドリームダン]:波々伯部和樹(同 主人の弟)
 那珂村たかこ[劇団ヘロヘロQカムパニー]:波々伯部悦世(和樹の妻)

 長尾純子 :宮城ゆいな(仲居)
 江幡朋子 :妻崎小夏(仲居)
 杉水流由真:唐橘こもれ(仲居)
 丹野晶子[ロリータ男爵]:おばあさん(主人の叔母)
 山崎雅志[ホチキス]:桐生寛太(料理人)

 田端玲実[カムカムミニキーナ]:轟慶子(刑事)
 森田桂介[にやんたぶう]   :真田来人(轟の部下)
 おくむらたかし:田名武史(県議会議員)

 2015/01/11(日)晴 6:08-8:16PM(2'03)上手前方 客席9割(110人?)
 客層:20-30才代中心に幅広く、女性過半数。
 客入れ:劇場入口→舞台下手に向かい、斜に花道。挟んでハの字にパイプ椅子3列+
 正面1列+壁際1列に「毒席」30席。その後方ひな壇に花席6列。いずれもクッション
 追加配慮。折り込みチラシそれなり。パンフ A4 2ページ。電車遅延のため開演押し
 物販。パンフ1000円 台本1000円 DVD予約。カーテンコール1回5分。情宣など
 トーク。

 98年旗揚げの老舗劇団。関連公演、役者はたまにみてたけど本公演は初見ねこ。
 舞台。洋館の庭に続く、バルコニー。六角形の張り出し舞台〜玄関まで通路。緋色の
 道の頭上には深紅の花が逆さ咲き(吊られ)。正面にアーチを描くドアの列。
 上手端に二人掛けソファ。

 お話。難事件を解決してきた素人探偵君のもと新たな依頼。大学ミステリ研同級の
 父親が殺され、それ以前から次々と人が死んでいるという。出向いた古風なホテル。
 依頼の当人は引きこもり、家族と親類は強欲または自堕落と困り者。老女は怪しげな
 言葉で煙に巻くし。女中上がりの若女将が気丈にホテルを支えているのだが。

 昭和のミステリーベース、安心のステレオタイプ。嫌みでなく、お楽しみのキャラと
 エピソードをちゃんと立て、笑いをまぶしながら、判りやすく分かりにくい心理を
 解き明かして上手し。人情話に誰もが抱く愛憎の苦み、悲しみを併せて、しっとりと
 描くことを忘れず。点取り虫やね。

 役者。若女将・小野さん。持ち前のかわいさと健気さに消しがたい憎しみの身悶えを
 あわせ懸命。周囲が砕けているので生硬さでバランス。料理人桐生役・山崎さん、
 禁断の愛に悩む役所を抑制した演技でして○。おばあさん・丹野さん、悪戯ないじわる
 婆さんキャラを楽しく演じ、この舞台に彼女がいてよかったねこ。

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