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 歌舞伎座 十二月大歌舞伎昼「本朝廿四孝/赤い陣羽織/重戀雪関扉」

 @東銀座 歌舞伎座(2015/12/2ー26 25ステージ)
 http://www.kabuki-za.co.jp/
 1等席18000円 2等席14000円 3階A席6000円 3階B席4000円 1階桟敷席20000円

 昼の部
 一、本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)十種香
 七之助:八重垣姫
 松也 :武田勝頼
 児太郎:腰元濡衣
 亀寿 :白須賀六郎
 亀三郎:原小文治
 市川右近:長尾謙信

 二、赤い陣羽織(あかいじんばおり) 作:木下順二 演出:坂東玉三郎
 中車:お代官
 亀寿:お代官の子分
 児太郎:女房
 吉弥:お代官の奥方
 門之助:おやじ

 三、重戀雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)
 松緑 :関守関兵衛実は大伴黒主
 七之助:小野小町姫
 松也 :良峯少将宗貞
 玉三郎:傾城墨染実は小町桜の精

 2015/12/07(月)晴 11:00-3:32PM(内訳下記)3F前方中央 客席8割(1300人?)
 客層:中年、シニア層中心に幅広く。女性8,9割。
 客入れ:一幕見席は立見あり。筋書1300円。

 次世代俳優をメインにした真・花形歌舞伎な当月。
 ・本朝廿四孝
 舞台。両側に対称部屋をおいたお屋敷。
 お話。謙信の娘・八重垣姫は、逢えぬ許婚・勝頼にそっくりの箕作に恋心を訴える。

 清涼で力強い、これからのスタンダード。張りと押し出しがほどよく、よけいなこと
 をしないのが今時。七之助は愁嘆場より、勝ち気にキレる場がいつもながらいい。
 右近が加わって心地よい緊迫感ある舞台となり。

 ・赤い陣羽織
 舞台。茅葺き、馬と同居の田舎屋。代官屋敷門前。
 お話。美人の農婦に岡惚れした権力者と、風采が上がらない農婦の亭主の諍い。

 わかりやすいコメディ、ちょっと艶笑なとこも愉快。それぞれがきっちりと演じて
 関係性の面白さを存分。珍しく3階席までの客席近接サービスあり。ツボをよく
 わかってらっしゃる感。チラシの写真が怖い(センター)中車が一段と濃い芝居で
 なるほどの存在感。

 ・重戀雪関扉
 お話。亡き天皇の菩提を弔う少将宗貞。恋人・小野小町姫、関守と親しみ、舞い
 踊り。関守は腹に一物あり、その夜現れた傾城墨染に郭の様子を聞き、陽気に踊り
 はするが。
 荒唐無稽な物語もどうでもよくなるピクチャーショー。玉三郎と松緑がたっぷり、
 すっきりクリアな様式美で魅せ。松也、七之助はもっとみたいなあ、そんな役所
 だけど、ねこ。

 昼の部
 本朝廿四孝 十種香11:00-11:55
 幕間35分
 赤い陣羽織12:30-1:32
 幕間25分
 重戀雪関扉1:57-3:32

 夜の部
 妹背山婦女庭訓 杉酒屋4:30-5:06
 幕間20分
 道行恋苧環 5:26-5:55
 幕間35分
 三笠山御殿6:30-8:16

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