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＠蕨 旧加藤家住宅(2017/03/31-04/10 13ステージ)
全自由 一般2000円 高校生以下500円 蕨市民1000円 プチ・パトロンチケット3000円
脚本：W. シェイクスピア 演出：黒田瑞仁 美術：柴田彩芳〔現代美術家〕
衣装：森弓夏〔服飾デザイナー〕 空間：渡辺瑞帆 (青年団 演出部)
照明協力：磯野いるか：鈴木麻友 記録映像：絵空衣音 チラシ写真：瀬尾憲司
制作：岡田萌 制作補助：川口潮奈
出演：渡辺恒、崎田ゆかり、河原舞
2017/04/01(土)曇 1:05-2:14PM（1'08）後方中央 客席満員(15人）
客層：20-30才代中心、男女半々。
客入れ：蕨と西川口の中間にある一般住宅。近くに公園二か所あり。
台所前の六畳居間に座蒲団2列、丸椅子1列。フルサイズの座蒲団なので前後に
余裕あり。折り込みチラシ少々。パンフ A4 5ページ。挨拶、プロフィール、
相関図、予定。6月新作一人芝居、6，8月に鹿児島と都内で滞在型新作。
10月に都内登録文化財にて、家公演は冬までなし。物販未確認。
カーテンコール1回1分。終演後お茶会あり。
戯曲が住む家と冠した、一戸建て住居での公演、再演。
会場舞台。ありふれた昭和住宅の台所。中央シンク、手前テーブル、下手に冷蔵庫。
お話。台所へ食べものを探しにきたハムレット。甘やかしたり諫めたりの家族と
親友。去来する「物語」と「モノローグ」。
・台所。ぼっさりものを思う長身男来訪。冷蔵庫から瓶詰めのおかずを皿に移しては
喰らい。モノローグ、食材をオフィーリアらに見立て遊び。自身より大胆に演じ。
ホレーショ（女優）来る。二人、父の亡霊を目撃。
・オフィーリア？（女優）来る、冷蔵庫から出したケーキを食べる。さらにもう
一人（女優）来訪。結局3人でオフィーリアを演じる。
・女王ならぬ主婦な母がハムレットへ小言。
・（オペレーター(演出）が雨戸を開け、客電な蛍光灯を点けに廻る）
女優2人はポップカラーのつなぎ服？に着替え。ハムレットの文庫本を片手に
陽気に読み出し。墓掘り達の会話、面白くてしょうがないと漫才口調。雨戸を
開けたりのオペレータはシンクで皿洗い。陽気なままで死屍類類のラストシーンへ。
・ダークなトーンに急転。ハムレットはシンクの下に隠れる。女優達が炒めたりで
料理。できてハムレットのモノローグ。家族の食卓、食事シーンなのにハムレットの
ムードが重すぎ。ビールで乾杯。
・暗転、ハムレット、夜の世界へと。台所の収納引き戸を開け、テーブルを裏返すと
幻想のジオラマは出現。陽気に踊る女優達、歓声もハムレットの耳には届かない。
演劇のおもちゃ箱やと、油断のならないご趣向三昧。原作と演じることへの
メタ視点常時あり、遊び心と深堀の探求心が愉快痛快、野心的でスパイシー。
１人他役、スタイルを変えて変幻する役者もお楽しみ、わざとらしさが嫌みならない
巧さを兼ね備えて無敵艦隊。
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