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 キョードー東京 ミュージカル「衛生」〜リズム&バキューム〜

 @赤坂 赤坂ACTシアター(2021/07/09-25 20ステージ)
 全指定 S席13500円 A席10000円
  @大阪 オリックス劇場 7/30-8/1
  @福岡 久留米シティプラザ 8/9-11

 脚本・演出:福原充則[ピチチ5ニッポンの河川]
 音楽:水野良樹(いきものがかり)、益田トッシュ
 振付:振付稼業air:man 美術:稲田美智子 照明:斎藤真一郎 音響:藤森直樹
 映像:石田 肇 衣裳:木阿友子 ヘアメイク:大宝みゆき アクション:渥美 博
 歌唱指導:益田トッポ 稽古場ピアノ:井高寛朗 演出助手:相田剛志
 舞台監督:二瓶剛雄 廣瀬次郎 制作:相場未江 藤本綾菜 制作統括:笠原健一
 デスク・票券:岩ア泉希 アシスタントプロデューサー:小川美和
 プロデューサー:熊谷信也 宣伝美術:トリプル・オー 企画製作:キョードー東京
 出演:
 古田新太[劇団☆新感線]:諸星良夫(汲み取り業者「諸星衛生」社長)
 尾上右近:諸星大(良夫の息子)
 咲妃みゆ:花室麻子(「諸星衛生」従業員)、諸星小子(大の娘)
 石田明[NON STYLE]:代田禎吉(「諸星衛生」従業員)

 村上航[劇団猫のホテル]:瀬田楢太(「諸星衛生」ライバル業者 社長)
 ともさかりえ:瀬田好恵 (楢太の妻 実質経営者)

 六角精児[劇団扉座]:長沼ハゼ一(地元の政治家)
 佐藤真弓[劇団猫のホテル]:箕倉時子(ハゼ一の秘書)

 稲葉俊一、今國雅彦、尾上菊三呂、甲斐祐次、加瀬澤拓未、久保田武人、
 後東ようこ、高山のえみ、竹口龍茶、新良エツ子、八尋雪綺、江見ひかる、
 エリザベス・マリー、おでぃ、かにえゆうき、鏑木信三、高橋伶奈

 2021/07/16(金)晴 2:00-5:06PM(87/休20/79)1F上手前方 客席6割?(500人?)
 客層:20-30才代中心に3世代、女性8割。
 客入れ:感染対策。半券に指名、連絡先記入、検温、手指消毒。客席は1Fのみ?。
 当日パンフなし。物販。パンフ 2000円、Tシャツ3000円、クリアファイル、手ぬぐい
 ほか。 カーテンコール3回、規制退場はなし。

 福原充則新作、初ミュージカル。
 舞台。歪んだ路地裏、事務所。ガード上と上方に橋がかり。
 お話。排泄物汲み取り業者は手段を選ばぬ悪行を来り返し、地元政治家の後ろ盾を
 もって、地元経済を牛耳るほどにのし上がっていく。従業員=市民からの搾取を
 一層高めようと画策する彼らの前に、復讐せんとする一団が現れて。

 ポップ&グロを軽やかにならしめる、毒気爽やかなミュージカル。鶴屋南北ナウな、
 徹頭徹尾終始一貫した悪の美学、執着ぶりに痺れましたねこ。もう搾取されてもいい
 奴隷にして下さいな、ネガティブ・ポジティブな不思議な心持ち。
 ならでわの荒くれ、突拍子のなさは、小劇場演劇の魅力そのもの。ビッチ、ダーク、
 オフビートあるいはとち狂った歌詞だけど、リッチで多彩、素敵なメロディラインに
 のせて、口ずさみたくなるという。2幕中心に目白押しの「名台詞」も◎。

 役者芝居は期待以上。悪党親子、古田父は飄々とした食わせ者、右近息子は無自覚な
 悪の権化。咲妃さんは憑依型かな?な、隷属と冷血二役対照ぶり。美丈夫・ともさか
 さんは堂々かつコメディアンヌ。こんな歌えるんだと認識新た。屈託主従・六角さん
 佐藤さん。ネガティブな欲望とよせる愛情のほどが堪らない。この2人のスピンアウト
 作品が見てみたいねこ。

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