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＠横浜 KAAT神奈川芸術劇場大スタジオ(2021/8/27-09/12 18ステージ)
全指定 一般6800円 U24チケット(24歳以下)3400円 高校生以下1000円
シルバー割引(満65歳以上)6300円
作：野木萌葱[パラドックス定数] 演出：シライケイタ[劇団温泉ドラゴン]
美術：松村あや 照明：横原由祐 音楽：的場英也 音響：徳久礼子
衣裳：藤田友 ヘアメイク：谷口ユリエ アクション：渥美博
演出助手：森菜摘 舞台監督：足立充章 宣伝イラスト：兼子真一
宣伝美術：吉岡秀典、本田千尋 制作：佐藤梓 プロデューサー：村上具子
企画製作・主催：KAAT神奈川芸術劇場
出演：
渡辺哲 ：柄沢正次（からさわまさつぐ 悪徳刑事）
玉城裕規：柄沢純（からさわじゅん 刑事 正次の息子）
筑波竜一：新井淳史（あらいあつし 刑事 純の上司）
那須凜 ：人形（ひとかた ホテル鯨楼のメイド）
大久保鷹：人形師（にんぎょうし 鯨楼の支配人）
山本亨 ：弁財三郎（べんざいさぶろう 切れ者ヤクザ）
岡本玲 ：弁財瞳（べんざいひとみ 三郎の娘）
若杉宏二：奈良郷統介（ならごうとうすけ 三郎の舎弟）
ラサール石井：矢部野光男（やべのみつお 不器用ヤクザ)
森優作 ：矢部野晶（やべのあきら 光男の息子）
伊藤公一：竹野克哉（たけのかつや 光男の舎弟）
村岡希美：行山由香子（いくやまゆかこ 晶の母親）
2021/08/29(日)晴 12:30-2:34PM(2'03)中段上手 客席7割？(150？人)
客層：20-30才代多めの3世代。女性過半数。
客入れ：感染対策。マット踏み、検温、手指消毒、セルフもぎり。雛壇に横間隔を
空けて10列。後方に空席。当日パンフなし、チラシ結構袋入り。荷物ボックスは
他の劇場に真似して欲しい。 カーテンコール2回後、規制退場。
新芸術監督下の新シリーズ「冒」第一弾。
舞台。1Fラウンジ、中央クランク階段から2F客室。上手にロココ応接、壁に芙蓉？の
大輪ペイント。下手バースペース。壁に思いで写真沢山。中華街とかありそうな
和洋折衷ムーディ。
お話。横浜の裏社会を牛耳るヤクザと悪徳刑事、密談はいつもホテル鯨楼、旧知の
支配人もわきまえたもの。長年のしのぎで消せない過去のわだかまりあり、時を経て
ぽっかり地獄の門が開いてしまって。3人の男とその3人の子息、アウトロー2世代の
生き様を描く。
キャラがみんな素敵。台詞が小気味いい。美味しいおかず揃いで、ご飯が何杯でも
お替わりできます感。悪と荒くれ、ピカレスクの魅力満載、ハードボイルドなんだ
けど、硬い装甲の中の人間の柔らかいとこも忍ばせ描く。恐いのに愛らしい。
わからないはわからない。人殺しはいとわないのに淋しいとか自分がないとか
言われると弱い、中学男子かよ。心秘かにここではない処へも憧れてるのかな。
男どもの枠外に特殊キャラ・人形（ひとがた）や、片足つっこみの行山由香子様の
存在も異化、相対化で巧く活かしてる。役者さん皆よいのだけど、おじさん達
（渡辺哲、大久保鷹、山本亨、ラサール石井）が活き活きと演じていて、それだけ
嬉しくなるねこ。
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