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＠下北沢 ザ・スズナリ(2022/01/06-11 10ステージ)
全指定 前売・当日5000円
作・演出：佃典彦[劇団Ｂ級遊撃隊] 美術：:鏡京太郎 照明：小木曽千倉
音響：藤田赤目 舞台監督：伊東龍彦 企画制作：小木曽千倉
標券：桜かおり 宣伝美術：山本基子、松瀬由里子 宣伝美術撮影：柏直実
宣伝デザイン：猪野間由佳子 ホームページ制作：柏久枝
出演：
桜井ひとみ：害獣駆除らっとぽりすの社長
三井田明日香[劇団Ｂ級遊撃隊]：害獣駆除らっとぼりすの社員
伊東由美子[劇団離風霊船]：害獣駆除らっとぼりすのパート
小山利英：兄
金井俊太郎[オフィス松田]：弟
中原和宏[ストレイドッグ]：おっさん
蒲公仁[個人企画集団＊ガマ発動期]：ヤマダ
石橋和也：１０３号室に住んでいた父
コヤマアキヒロ：１０３号室に住んでいた母コヤマアキヒロ
夏八木映英子：１０３号室に住んでいた小学生
2022/01/10（月祝）晴 6:00-7:40PM（1'40）前方下手 客席9割（45人?）
客層：ベテラン中心、女性過半数。
客入れ：感染対策。検温、手指消毒。1席空けの千鳥配置 8列。観やすい。
当日パンフ A5 3ページ。カーテンコール1回後規制退場。
佃典彦書き下ろし。スマイルというネズミが登場する作品は4回目、今回を
総決算にとタイトルに冠したとか。
舞台。パンチカーペットもない素のスズナリ。手前床収納から粗大ゴミ（装置）を
持ちこみ。
お話。無人のはずの半解体アパートで、ネズミ駆除業者はかつての少女の家族や
人間のようなネズミ達と出会う。不思議体験に恐怖を感じながら、ネズミの英傑
「スマイル」を待ち望む少女と彼らの心根に触れ、自らのことを顧みるのだった。
ダークでシニカル、社会風刺の毒と哀感たっぷりの佃典彦ワールドを堪能するねこ。
虐げられし者、加害と被害双方を、貧富の差ある土地事情、DV、スクールカースト、
害虫駆除ら広い視野と捕らえ、重層的に描いてく。ここら越えていく表現が演劇的で
見事、心情にぐっと深く迫るものとし。ラスト近く、出航の夢に唐十郎のジョン・
シルバーを思ったりはねこだけかしらん。お楽しみの役者陣は期待違わず。
伊藤さん、中原さん、ベテランの味わい。この2人が同時にいる楽しさ。桜井さんの
厚みのある演技もいい。アクの濃い役者陣の中、夏八木映英子さんのたおやかなあり
さまが印象に残り。
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