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＠日本大通り KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ（2022/08/10-21 10ステージ）
全指定 おとな4500円 こども（4歳〜高校生）1000円
「ククノチ テクテク マナツノ
ボウケン」とのセット券 おとな7500円
こども（4歳〜高校生）1800円
作・演出：松井周[サンプル] 美術・衣裳：長峰麻貴 照明：鳥海咲
音響：徳久礼子 ヘアメイク：谷口ユリエ 舞台監督：横沢紅太郎
宣伝美術：ABEKINO DESIGN 宣伝イラスト：マエダユウキ
企画製作・主催：KAAT神奈川芸術劇場 後援：神奈川県教育委員会横浜市教育委員会
助成：文化庁文化芸術振興費補助金（劇場・音楽堂等機能強化推進事業）
独立行政法人日本芸術文化振興会 一般財団法人地域創造
出演：
白石加代子：カオル(記憶が薄い）
薬丸翔：ミチロウ(ＩＴ長者）
湯川ひな：マリン（地獄行き志願）
久保井研[劇団唐組]：アキオ（案内人）
2022/08/15(月祝)晴 2:05-5:26PM(1'20)上手中段 客席9割(180人)
客層：3世代、家族連れのほか団体で未就学児童60人位と大勢。
客入れ：感染対策。検温、手指消毒。最前B列。F、G列に子供団体。当日パンフ
B5変形オールカラー 8ページ。物販。ピンバッチのガチャガチャ。
カーテンコール2回後規制退場。
2020年コロナ禍で中止となった公演。
舞台。染み一つ無い、あわい青の一面。円弧を描く、スクリーンを兼ねた壁。
床に箱型のソファ、曲面を描くベット。上手手前に「コロナ禍のため、声は
出せません」と立て看板。
お話。あの世とこの世の境目、どこでもない場所。案内人が言うことには「乗物」に
乗って地獄への移動途中、「最高の思い出」を語り得ないと地獄へは入れないという。
でも、3人には思い出が思い出せなくて。
観客、とりわけ子供たちと創るライブ感ある舞台。白石加代子さん演じる、記憶が
薄いカオルさんを助けるための協同は楽しく、心温まり。元気で優しいままで大人に
なってほしいところ。昔と違って「職場改善」され、寛容で間口が広い地獄と、
狭き門で高慢な天国と、裏返った皮肉な描き方が松井周らしい。今に生きる人の感覚
にも逆にあってるし。表現者、俳優へのリスペスクと愛、感謝の念が感じられ。
とりわけては、ラブリーなモンスター女優・白石加代子へのラブコール。観客の心も
ともに連れて行くような思いがけないラストに感涙。いい感じに自由で遊びしろも
ある、久保井研さんも素敵。