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 キッドピボット KIDD PIVOT「リヴァイザー REVISOR / 検察官」

 @日本大通り 神奈川県民ホール(2023/05/27-28 2ステージ)
 全指定 S席10000円 A席7000円 B席5000円 U25(A・B席)一般の半額 車椅子席7000円
  @名古屋 愛知県芸術劇場 大ホール 5/19 1ステージ

 創作:クリスタル・パイト Crystal Pite、ジョナソン・ヤング Jonathon Young
 脚本:ジョナソン・ヤング Jonathon Young
 振付・演出:クリスタル・パイト Crystal Pite
 オリジナル音楽・サウンドデザイン:オーウェン・ベルトン Owen Belton、
 アレサンドロ・ジュリアニ Alessandro Juliani、メグ・ロウ Meg Roe
 舞台デザイン・反射光コンセプト:ジェイ・ガワー・テイラー Jay Gower Taylor
 衣裳デザイン:ナンシー・ブライアント Nancy Bryant
 照明デザイン:トム・ヴィッサー Tom Visser
 クリエイター・アシスタント:エリック・ブシェーヌ Eric Beauchesne

 ツアースタッフ
 統括プロデューサー: 唐津絵理 (愛知県芸術劇場 / Dance Base Yokohama)
 インターナショナルコーディネーター: 盛 裕花 (株式会社アンクリエイティブ)
 テクニカル・ディレクター:ラング・クレイグヒル (有限会社グリーンルーム)
 プロダクション・マネージャー: 世古口善徳 (愛知県芸術劇場)
 企画制作・招聘:愛知県芸術劇場、Dance Base Yokohama 後援:カナダ大使館
 初演:2019年2月, Vancouver Playhouse

 キャストとキャラクター (登場順)
 ・ダンサー
 レネー・シグワン Renee Sigouin :ミーシャ
 ダグ・レサレン Doug Letheren :長官
 ラキーム・ハーディ Rakeem Hardy :ウィーランド郵便局長
 鳴海令那 Rena Narumi :クラック尋問官
 エラ・ホチルド Ella Rothschild :デスーザ牧師
 ジェイド・チョング(ブランドン・アリー Brandon Alley代役):ハーロウ医師
 ジェニファー・フロレンティーノ Jennifer Florentino :アナ (長官の妻)
 ジェイド・チョング(ブランドン・アリー Brandon Alley代役):オシップ
   (リヴァイザーのアシスタント)
 グレゴリー・ラウ Gregory Lau :リヴァイザー
 ジェイド・チョング Jade Chong :研究生・スイング
 ジュリアン・ハント Julian Hunt :研究生・スイング

 ・声
 メグ・ロウ Meg Roe :ナレーター・検察官
 スコット・マクニール Scott McNeil :長官
 アレサンドロ・ジュリアニ Alessandro Juliani :ウィーランド郵便局長
 キャスリン・バー Kathleen Barr :クラック尋問官
 ニコラ・リップマン Nicola Lipman :デスーザ牧師
 ジェラルド・プランケット Gerard Plunkett :ハーロウ医師
 エイミー・ラザフォード Amy Rutherford :アナ
 ライアン・ベイル Ryan Beil :オシップ
 ジョナソン・ヤング Jonathon Young :リヴァイザー

 2023/05/28(日)曇 2:18-3:50PM(1'29)1F前方 客席1F 8割?(1700?人)
 客層:大人より2世代、女性7割。
 客入れ:感染対策。検温なし手指消毒任意。配役変更より開演時間遅延。
 当日パンフ A4 1枚。物販。パンフ B5 2000円、Tシャツ、トートバッグ。
 カーテンコール4回3分。写真撮影可能。

 2019年初演。ローレンス・オリヴィエ賞・最優秀ダンス賞作品。
 舞台。前半と終盤に調度類、重厚な机、扉、ソファら。中盤の抽象的場面では
 アクリルの高い反射板?、光跡の映像?を背景とし。ため、字幕は舞台枠上に
 投影。やや引いた席だったけど、首痛い状態に。

 構成。ゴーゴリの風刺劇・検察官をベース。リヴァイザーが検察官に間違えられる
 展開だけど、自身、ナレーションしながら変化していく趣向。冒頭と最後に、
 「検察官」をギャグ漫画にしたようなドタバタ芝居。もの凄くデフォルメされた
 加えていく演出の動き。中盤からドタバタの水面下にある抽象的な精神世界へと。
 削いでいく演出で、衣装を脱いだダンサーの動きに特化。動きを機械的に言語化して
 物語から離れ、脱構築してく。遂にはリヴァイザーに、私は誰だ?と言わしめ、
 人間存在の問いかけになるという。凄いね。

 人間の変化と深遠な問いかけ、大胆で周到な企てと実現するアイデアと技術の高さを
 堪能するねこ。高速人形浄瑠璃ぶりでの漫画芝居に呆れ(圧倒され)。一転、ミステ
 リアスなゾーンへの突入に目を白黒。素敵な驚きに満ち。多彩さから極シンプルと
 なる、油絵から禅画になるよな(煌びやかだけど)絵面がカッコよく、味わい深し。
 皮肉なおかしみがあるけど、愛嬌も添えてくれると満点なのになあとも。
 全編ダンサー達の奮闘、スタッフワークの高さに花束を贈りたいねこ。

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