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 KAAT神奈川芸術劇場「ジャズ大名」

 @日本大通り KAAT神奈川芸術劇場 ホール(2023/12/09-24 15ステージ)
 全指定 S席8800円、S席平日夜割7900円 A席7000円  3階席3500円
 神奈川県民割引7900円 24歳以下4400円 高校生以下1000円 満65歳以上8300円
 シーズンチケット<前期>20700円
  @神戸 神戸文化ホール 1/7-8
  @刈谷 刈谷市総合文化センター 1/13-14
  @高槻 高槻城公園芸術文化劇場 1/20-21

 原作:筒井康隆(「「エロチック街道」(新潮文庫)所収)
 上演台本:福原充則 山西竜矢 演出:福原充則[ピチチ5ほか]
 音楽:関島岳郎 振付:北尾亘[Baobab]
 美術:石原敬 照明:松本大介 音響:藤森直樹 映像:ムーチョ村松
 衣裳:木阿友子 ヘアメイク:大宝みゆき 演出助手:山本真一郎
 舞台監督:津江健太 制作:原佳乃子
 主催・企画制作:KAAT神奈川芸術劇場 公益社団法人全国公立文化施設協会
 助成:文化庁文化芸術振興費補助金(統括団体による文化芸術需要回復・地域活性化
 事業(アートキャラバン2)) 独立行政法人日本芸術文化振興会
 『公文協アートキャラバン事業 劇場へ行こう3』参加事業 一般財団法人地域創造
 出演:
 千葉雄大  :大久保教義(藩主)
 藤井隆   :石出九郎左衛門(家老)
 大堀こういち:鈴川門之助(藩士)
 大鶴佐助  :烏丸源之進(牢屋番方)
 山根和馬  :玄斎(藩医)
 富田望生  :やこ(女中、村娘、護衛の武士、トマス叔父さん、結城四郎)
 板橋駿谷[ロロ/さんぴん]:佐吉(村男)
 北尾亘   :茂助(村男)
 永島敬三[柿喰う客]:三浦正太郎(藩士)
 福原冠[範宙遊泳] :田臥利信(藩士)
 今國雅彦  :小野木守三(藩士)
 佐久間麻由 :女中、千代、鯉淵四郎
 ダンテ・カーヴァー:ジョー(漂着したアメリア人 元奴隷)
 イサナ   :サム(漂着したアメリア人 元奴隷)
 モーゼス夢 :ルイ(漂着したアメリア人 元奴隷)
 高田静流  :女中、村人、侍従、谷竜夫
 入手杏奈  :女中、村人、奥方、長山真一郎
 米田沙織  :女中、村人、岩尾鬼三郎
 山根海音  :女中、村人、川上司
 神野幹曉  :小姓、村人、牢屋番、敗残兵、小田原の使い

 ミュージシャン:大熊ワタル(cl,etc)、川口義之(sax,etc)、辰巳光英(tp,テルミン)
 和田充弘(tb)、桜井芳樹(g,banjo)、こぐれみわぞう(チンドン、箏)、
 関根真理(perc)、関島岳郎(tuba)

 2023/12/16(土)晴 6:02-9:11PM(2'04)1F前方中央 客席5割?(600人?)
 客層:3世代、子供連れ〜じじばばまで、20-30才代中心に女性7割。
 客入れ:感染対策。1F劇場入口でサーモ検温、手指消毒任意。1Fでスープとドリンク
 販売あり。当日パンフなし、配役のロビー掲示あり。通常客席。後方と上階に空席。
 物販。パンフ B5 2000円 スタッカー付きハーバー(クッキー)、キーホルダー。
 カーテンコール2回。

 原作の九州設定を、神奈川・小田原藩の支藩である荻野山中藩に置き換え。幕末の
 神奈川での史実を盛り込んだ新作とし。
 舞台。屋敷の中広場、正面サイド2面に石垣壁、上にバンド。屋根瓦が下手に大きく
 傾斜してて、空と壁に映像投影。
 お話。小田原に漂着したアメリカ人3人、尊皇攘夷派を刺激すると内陸の小藩へ預け
 置かれ。秘密裏に座敷牢に閉じ込めておくが、好奇心旺盛な藩主は漏れ聞こえる
 リズムに溜まらず。いつしか城中を巻き込んでのセッションとなっていく。一方、
 藩に潜り込んだ倒幕過激派が胡乱な動きをしていて。

 筒井康隆原作の再生<かの日の風煉ダンス/ 渋さ知らズの再来。大がかり/奇天烈
 であっと驚く美術オブジェ、跋扈するダンサー、ファンクジャズのビックバンド演奏。
 終盤の終わりなき熱狂セッションに気持ち上がるねこ。野外版で見たいなあとも。
 くだけてて呑気な凸凹やりとりが多いけど、ネガティブポジティブな福原充則らしさ
 がガンとくる。病が好き、誰にでも感染して平等だからと、虐げられる・激動の幕末
 に捨て置かれた小藩の人達や、音楽にも身分制度があった江戸期への反転した
 反骨精神がそこに伺えてうーん。カオスな中も、個々役者と入手さんらダンサーは
 くっきり存在感を表してて、楽しいところ。

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