シ−クレット・ミヤギサトシショ−「花妖記 かようき」
＠横浜ＳＴスポット(1993/9/15 2ステージ)
作：澁澤龍彦 演出・出演：宮城聰 音楽：内橋和久（ギター）
1993/9/15(水･祝)2:00-3:20 晴れ
内橋和久のギタ−○。話しの結末はちょっとね。ミヤギはいつものミヤギ。
ホ−キングとかクナウカより好きなシ−クレットＭＳショ−。小さい空間でミヤギ
の仕草が、こまかく見えるからうれしい。
お話し。室町時代。唐物を商うゴロハチ。であった若い男ヨジロウに緬鈴（ﾒﾝﾘﾝ）
を見せる。すなわち、これを女性陰部に入れれば、忘我の境地。
では、賭けをしようではないか、とヨジロウ。オレの女に試し、何も感ぜねような
ら、それは私がもらう。話しの通りであったら、女は好きにするがよい。いかがか
さて、このヨジロウ。不感の女との梅林、夜毎の逢瀬を語るが・。豪商のムスコ。
実は、遊里の女への通いの果てに、腑抜けとなったと聞く。これも狂気か。気の毒
なと聞くうちに、ゴロハチ。ヨジロウの導くままに、気がつけば、かの梅林。
さあ、緬鈴を。が、女は微動だにせぬ。そのはず。女の息はすでになかったのだ。
というわけで。話を結末からみると、なんだのつまらなさ。対し前半の緬鈴と女の
下りは、エタイの知れない妖しさ。内橋のギタ−（生＋シンセ）が、ノイジィ。
情景を喚起する。カッコイッス。柴田正道、おおたか静流なんかでお馴染み。
維新派もやってる人。彼の音楽とのコラボレ−ション。これ今回の収穫。
ミヤギは、細かい仕草で、こっちの神経をちょっと逆撫で、気持ちよい。でも、
内橋との即興ダンスは何だか。動きがうざったい気が。抑制された動きのほうが
好きなねこ。
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