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＠新橋演舞場(2002/1/2-27 41ステージ）
http://www.shochiku.co.jp/play/enbujyo/enbujyo.html
全指定 前売り当日共 一等席：12600円 二等席：8400円
三階席A：4200円 三階席B2520円 桟敷席：13650円
脚本・演出：岩松了（田中西二郎（新潮文庫）テキスト）
原作：エミリー・ブロンテ 装置：島 次郎 照明：小笠原 純 衣裳：前田文子
音響：藤田赤目 振付：前田清実 ヘアメイク：高橋功亘 演出助手：成瀬芳一
舞台監督：青木義博、浅香哲哉 制作：橋本幸喜ほか 製作：松竹株式会社
出演：
松たか子：キャサリン
岡本健一：ヒースクリフ
山本 亨：ヒンドリー（キャサリン兄）
梅沢昌代：ネリ・ディーン（使用人）
斎藤晴彦：ジョーゼフ（使用人）
鈴木一真：エドガー
細川直美：イザベラ（エドガー妹）
田中哲司：ロバート（使用人）
坪内有子：メアリー（使用人）
菅野菜保之：リントン氏(地主）
寺島信子 ：リントン夫人
植野葉子：脇の女（リントン家の客）、街の人、黒ずくめの人たち
五森大輔：リントン家の客、男１、黒ずくめの人たち
藤川三郎：リントン家の客、黒ずくめの人たち
鈴木弘秋、岸槌隆至、長浜奈津子、岡 久美香、椎名亜衣、金石与志能、森池夏弓、
田地正憲、才木清英、矢内文章、照井克也、伊吹謙太郎、古山忠良、平山裕美、
伊藤雅彦、青木要、小林薫香、山内由美子、佐藤太三夫、安部愛子、薬師寺利弥
：リントン家の客、黒ずくめの人たち ほか
2002/1/13(日)晴12:00-3:37pm(70/休30/47/休20/45) 1F中段より 客席満員(1400人)
客層：20才代女性客最多。カップル、母娘連れも結構。
客入れ：当日券不明。パンフ(B5版 60ページ 1300円 昨年の公演データ併録)。
カーテンカールあからさま撮影女性がデジカメ没収され。だめだよー撮っちゃあ。
岩松了リミックス名作。演舞場公演とか、も考慮、あまりいじらずうんぬんとパンフ
にあり。松たか子座長公演として、3年ぶり2度目とか。
舞台。箱庭な西洋館内外を広い舞台にしつらえ。回り舞台と花道は常套手段に活用。
終幕では素舞台、黒コロスを配しての荒野演出。居並ぶ劇場提灯に言い及んだり、
よくわかんない（けど思わず笑い）遊びあり。転換でいちいち幕を下すののは劇場
マニュアル通り？。寝てしまいマスですねこ。ホンとは本多劇場サイズでみたかった
ねこ。
お話。イギリス、荒々しい山里。熱く濃い血統を受け継いだ娘キャサリン、ジプシー
のニヒル男子、ヒースクリフをペットと慣れ親しみ。とあるきっかけで知った上流
社会。あこがれて、裕福なエドガーと結婚。失望し腹いせか、ヒースクリフはキャサ
リンの反対を聞かず、エドガー妹と結婚。二人の愛と憎しみ、ぐるぐるりん。キャサ
リンの死も留めることはできない永遠の業。原作と違い、キャサリン娘は出ず、一代
完結な一部構成。
欲求不満ぷんぷん、でも松たか子はキレイ。下世話な周囲と気高く孤高なキャサリン
象。とっても性急に語られる長台詞。さっぱりさくさく、原作通りに進む展開。ヒス
テリックに狂い、怨念底知れずな岩松節、を期待する向きには肩すかし。三幕で胡散
臭い演出が続出させて、らしさを見せるけど、うーん。ちょっと劇場と作品に遠慮
がちかも。まず舞台を日本に移し、もっとクールに俯瞰しつつの視点盛り込み、やり
たいようにやってほしかったねこ。
役者。松たか子。懸命。凛と品よく、激し狂っても崩れることなし、野放図さが
もっとほしいけど、キレイだから○。岡本健一。クールに謎めいてハンサム。いい
感じ。梅沢昌代。世界の現実を常に見通す、演出家の分身？。現実的理性的おばちゃん
キャラ好演。斎藤晴彦。ぼけキャラをなんとわかわいく演じて○。