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＠浜町 明治座（2003/11/3-24 35ステージ）
http://www.meijiza.co.jp/
全指定前売り当日とも S席10000円 B席4000円 A席7000円 C席2000円
原作：鈴木輝一郎「三人吉三〜明日も同じたぁつまるめぇ〜」（双葉社刊）
脚本・演出：松村武[カムカムミニキーナ] 美術：松野 潤 音楽：後藤浩明
照明：林 之弘 効果：高口 寛 振付：若柳禄寿 殺陣：藤森大樹
メイク指導：武井優子 衣装コーディネイター：阿部美千代 特殊効果：岩辺健二
演出助手：原田譲二 演出補・舞台監督：中島幸則 制作：明治座制作部
出演：
絵麻緒ゆう：おきち（お嬢吉三）
高橋和也 ：修三郎（お坊吉三）
近藤正臣 ：吉兆（和尚吉三）
萩原流行 ：堀部安兵衛
毬谷友子 ：シノ（品川宿の女将）
青山良彦 ：御坊仁左衛門（修三郎の父）
深沢 敦 ：脇坂安兵衛（同心）、ワタババ（品川宿の仲居）
大谷亮介 ：おきちの父
北村和夫 ：大石内蔵助
村杉蝉之介[大人計画] ：伝八(岡っ引き）
植田チコ ：フナ（そば屋の看板娘）
小手伸也[innerchild]] ：犬山犬助（職人、犬好き）
今林久弥[双数姉妹] ：茂助（仁左衛門の使用人。犬山の飲み仲間。）
藤田記子[カムカムミニキーナ]＝＊ ：フジババ（品川宿の仲居）
佐野考治[Studio
Life] ：水野格之進（目付）
小野健太郎[Studio Life] ：佐々木（目付）
川角一郎[Studio Life] ：黒田（目付）
その他末尾に記載
2003/11/24(月祝)曇 12:31-3:48PM(1'24/休30/1'18)2階最前列 客席8割(1000?人)
客層：20才代女性3,4割、ほか中年層。女性8割。
客入れ：1階ほぼ満員、2,3階6割の入り。芝居にちなみ、ロビーに犬置物と高札を展示。
物販。筋書(B5 1500円）大判の双六付。組立式サイコロはカバーから切り取り。
ポスター 大1000円、小500円。舞台写真3枚1500円。珍しくシアターガイドあり。
千秋楽。カーテンコール。4?回5分。最後3回は主役三人で。演出の登場はなし。
原作未読、名が似て歌舞伎舞台を知ってる位の予備知識。言葉遊びと物語性のある
舞台のカムカムミニキーナ・松村武が初めて手がける大劇場公演。
舞台。素舞台に持ち込み式。二階建て宿場、廊下つき町家が最大規模。テーブルに
椅子二脚だけなんて、小劇場演劇サイズな場面が結構あり。明治座の広い舞台をあえ
て埋めない、確信犯なこだわりかしら。盆は回すけど、主に展開だけ。花道は通路。
こんな反骨でなく、積極的な冒険趣向が見たかったねこ。
お話。煙管屋の娘おきちは火を起こせる超能力の持ち主。見世物同然のあしらいに
嫌気がさしていた頃、旗本の息子・修三郎と出会い、出奔。御政道を正すの意気込み
で犬の辻斬りを企む。物書き志望だがネタに困っていた、なまぐさ坊主・吉兆は、
二人に目をつけ、焚き付ける。二人が騒ぎを起こして、それを自分が世間に広める。
三人吉三の仕事はエスカレート。追う奉行所、斬られまいと結束する江戸の犬たちを
交えて、大騒ぎとなり。そして12月14日。大仕事に望む二人の知らぬところで、赤穂
浪士による討ち入りが決行される。それは二人が思いもよらぬ企てによっていて…。
おきちと修三郎の不器用な恋なぞ、交えつの青春？物語。
軽いタッチ、短いシーンでテンポよく。歌と踊り、殺陣とお色気。ねちこい芝居は
させず、ぽんぽん進行。説明的なところがなく、話が飛んだりするので、？な客が
いたかも。前半は物語のままに進行、後半は男女や夫婦愛を詠う人間賛歌となり。
遊びはしても、いい芝居にして締め。
その遊び。明かりがあたっていないところでも、小芝居を欠かさず。一部の若い客層
のくすくす笑いを誘っていたけど、明治座常連のお客は楽しめたかしら。スター俳優
の見せ場はさすがに欠かさず。でもやっぱり、さらっとワンポイントなので、ご贔屓
のお客は以下同文。絵麻緒ゆうファン向けのヅカ関係、ベルバラやフィナーレ遊びは
、先輩毬谷さんがくすぐり。毬谷さんといえば、千秋楽ということもあってか、フリー
タイムな場面でアドリブ連発。（いくつになっても）かわいい人なり。前述の小さな
舞台の使い方といい、大劇場の定石をけっこう無視しまくりかも。
役者。絵麻緒ゆう。瑞々しい。歌やきめポーズで花も実もある役者ぶり。でも、遊び
には置いてきぼり。高橋和也。そこらのあんちゃんな地味さ、絵麻緒ゆうと凸凹で
ふーん。原作キャラはどうなんだろうか。近藤正臣。エロさがいい感じ。萩原流行。
暑苦しく感じたのはねこだけ？。毬谷友子。トンちゃん、結構自由にしてて、いい
感じ。深沢敦。役所仕事のストレスから、夜は飯盛り女の二重生活。ありげな配役
だけど、愛嬌のよさは彼ならでは。ソロが１曲だけなんて、もったいなさ過ぎ。
大谷亮介。ディープに親父の役作りの名人上手ぶり○。村杉蝉之介。いつもどおり。
明治座の客にすべるギャグ連発の居たたまれなさも。小手伸也。一番おいしい役かも
な犬役。暴れまくっていたけど、明治座のお客は名前を覚えてくれたかどうか。
今林久弥。いい声は大劇場でも良く通り。小手さんとコンビでつっこみ役をいつも
どおりに。Studio Lifeの三人。嫌味な役人キャラで全然印象に残らず。ファン
（いるの？）はどう思っているのかしら。
嶋崎ひとみ ：おその
山崎みちる[＊] ：チヨ
秋園美緒 ：みつ
三村晃弘 ：組頭左門ほか
北村由里[文学座]、本間なごみ、長嶺有紀、平岡和、市子嶋しのぶ[＊] ：妾ほか
宮川康裕 ：伝令ほか
田地正憲、亀岡孝洋[＊]、中島栄治郎[＊]、今井克己[＊]、だんつかさ、
金哲秀[＊] ：男ほか
小島啓寿[＊] ：門番ほか 大塚 享 ：武士ほか 田村智樹 ：犬ほか