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 モジョ ミキボー上演委員会「モジョ ミキボー "Mojo Mickybo"」

 @下北沢 OFFOFFシアター(2010/5/4-30 37ステージ)5/10,20休演
 http://www.honda-geki.com/offoff.html
 全自由 前売り当日共 5/4-7 2000円 5/8-30 3500円 リピータ割引2500円

 脚本:オーウェン・マカファーティ 翻訳:平川大作 演出:鵜山仁[文学座]
 美術:乗峯雅寛 照明:中山奈美 照明操作:阪口美和 音響効果:栗原亜衣
 振付:洞至 新海絵理子 映像製作:池田暁 演出助手:斎藤栄作
 舞台監督:乗峯雅寛 宣伝写真・宣伝美術:垣内敏秀 票券:奥井美樹
 制作:橋本香苗 企画・製作:「モジョ ミキボー」上演委員会
 出演:
 浅野雅博[文学座](8役):モジョ、ナレーター、せんずりギャング、ミキボーの母、
        ミキボーの父、バスの男、チケット売場の女、懐中電灯の女 
 石橋徹郎[文学座](9役):ミキボー、ファックフェイス、第一の女、第二の女、
        モジョの母、モジョの父、アイスクリームの女、少佐、
        シドニーおじさん

 2010/05/17(月)晴 7:33-8:43PM(1'10)最前列より 客席満員(70人)
 客層:20-30才代と中年層。女性過半数。お友達連れと単独半々。
 客入れ:1列目なし、2列目最前列に6列。舞台幅一杯に移動するので、後方席でも
 悪くないかも。折り込みチラシそれなり。パンフ A4 1枚。挨拶、配役、スタッフ。
 作品の成り立ちとか解説もほしいねこ。物販なし。カーテンコール2回。熱心な拍手が
 沸き。

 文学座の頼れる中堅役者+演出家による小劇場公演。
 舞台。海外ストリートの落書き煉瓦壁。床はオイルナット。緑とオレンジ色が象徴的
 に塗り込められ。、中央にアーチ開口、ぼろぼろの柱。上手からロープがかけられ。
 バーテーブルなど組み込み式で出現。客入れ時に「明日に向かって撃て」の
 ダイジェストを投影。

 お話。北アイルランドのベルファースト。下町と山の手な二人は街で出会い、映画館の
 おばちゃんを脅して見た「明日に向って撃て」にたちまち夢中。ブッチとサンダンス
 に憧れて、ガキ大将に挑戦したり、秘密の隠れ家をつくったり。しかし、宗教対立と
 テロの惨禍が及び、宗派が異なる家に生まれた彼らを無惨に別けてしまう。作家の
 自伝的作品とか。
 
 軽やかに、しかしがっつり。役者がぐるぐる大回転、丁々発止と演技交換する楽しい
 舞台。片手を越える多役、時には対立する立場に役替わりして、多彩に面白く。
 フットワーク軽く演じつ、立場と言葉の重みをしっかりと伝えて、さすが。民族宗教
 の対立と犠牲、重量級の物語背景なるも子供視点でワンクッション。笑いと哀しみを
 純化して、しみじみ染み。そこら心得、悪戯に暗くせず押しつけない、鵜山エンタメ
 演出冴えて○。充足感高め、ご満足たいねこ。

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