[ホーム]（ 仮ページです。）
＠下北沢 ザ・スズナリ（2011/1/20-2/13 26ステージ）
http://www.honda-geki.com/suzunari.html
全指定 前売4500円 当日4800円
作：演出:岩松了 美術：礒沼陽子 照明：笠原俊幸 舞台監督：久保勲生
音響：高塩顕 衣裳：山本有子 チェロ演奏：荒井結子
制作&プロデューサー：大矢亜由美 宣伝美術：坂本志保
主催：製作：(株)森崎事務所 助成：平成22年度文化芸術振興費補助金(芸術創造
活動重点支援事業)
出演(登場順)：
早織 ：娘
長田奈麻：母
太賀 ：若い兵隊
佐藤銀平：小さな兵隊
足立 理(D-BOYS)：細い兵隊
渋川清彦：弟
浅野かや：小間使い
石住昭彦：旦那
三浦俊輔：シン
三上真史(D-BOYS)：アサイ
片山瞳 ：ナジャ
三浦誠己：看守
2011/2/2(水)晴 2:05-4:28PM(66/休11/65)後方上手 客席満員(140人)
客層:20歳代学生と演劇人、中高年。女性過半数。
客入れ：ベンチ2、椅子11列で一杯。折り込みパンフそれなり。パンフ A4 1枚。
配役、スタッフ。物販。パンフ □16cm 32ページ 800円。ツイッター文、インタビュ
ー収録。 カーテンコール1回1分。
「戦時下の身体を戯曲で探る」をテーマとした岩松了の意義深い新作。
舞台。赤錆びた壁。中央から下手に抱えては門戸状に斜に置かれ。そこを閉めて、
広く屋内。開けたカーテンから思いがけず，熱帯樹が現れて驚かされ。
お話。三話が併走、やがて混じり合う構成。一つの物語が別のシーンでは本や映画の
中のものとなってたりの入れ子構造。それもメルトダウンして交錯するから、とって
も演劇的。1話の母と娘は、国民用の公用傘立てを移動した罪で投獄されてしまう。
2話はとある印刷工場、工場主の弟が家族らで映画をつくっている。3話は中隊長を
捜す3人の兵士が彷徨う。というもの。
日常からつながる戦争を炙り出す、例えば娘を護る母の敵がい心、男女の愛憎や
裏切り、女性に隷属を強いる男性、仕事（戦場）に孤独を紛らわす勤め人 などの
存在。理不尽な状況や、切ない人生を続々覗き見る印象。物語のタガを外したよな
カオスな状況も、人々のありさまは一様に哀しく滑稽に歪んでいて、きりきりと胸に
くるものあり。岩松節は冴えまくり、自身を深掘り、相手に矢をいかけて、冷静に
泥仕合。冒頭、親子対話や終盤の工場すったもんだとか、たまらないねこ。
役者。岩松芝居を若さ故の過ちの体で、身の丈で演じてて○。三浦俊輔さんは今回も
アクの濃さで強烈な印象を残し。
[月間一覧］