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＠新宿 紀伊國屋ホール(2011/10/5-19 15ステージ)
http：//www.kinokuniya.co.jp/label/hall/
全指定 一般6300円 学生割引3150円 ナイトチケット4000円（夜公演・後部席）
作：畑澤聖悟[渡辺源四郎商店] 演出：丹野郁弓
装置：加藤ちか 照明：沢田祐二 衣裳：緒方規矩子 効果：岩田直行
舞台監督：中島裕一郎 演出助手：松本昌子 制作：金本和明
文化芸術振興費補助金「トップレベルの舞台芸術創造事業」
平成23年度（第66回）文化庁芸術祭参加公演
出演：
奈良岡朋子：遠藤道子（カミサマ）
藤巻るも ：下条由紀（弟子）
千葉茂則 ：遠藤銀治郎（道子の息子）
小嶋佳代子：遠藤しのぶ（道子の孫）
塩屋洋子 ：唐牛サイ子
梶野稔 ：唐牛信一
箕浦康子 ：工藤志野
望月ゆかり：工藤瑞穂
天津民生 ：工藤政志
船坂博子 ：石田幸子
行田旭 ：石田雅春
飯野遠 ：久米田玲子
武藤兼治 ：久米田大
2011/10/17（月）晴 7:01-9:00PM（1'58）中段中央 客席ほぼ満員（400人）
客層：中高年中心のベテラン客席、ほか学生っぽい20歳代2割。女性7割。
客入れ：前売り完売、当日券あり。折り込みチラシそれなり。パンフなし。
物販。パンフ B5 28ページ 600円。作家へのロングインタビュー、扇田昭彦氏
寄稿など読み物充実。 カーテンコール演出込み1回1分。
畑澤聖悟、老舗新劇劇団への書き下ろし新作。
舞台。戸外に雪、軒下にツララが垂れた民家。タツノオトシゴな竜神像を両脇に
置いた祭壇。上方に神棚、渡された彩り幕。手前にソファとテーブルセット。
お話。ご近所相談役な、"カミサマ"である道子の元には、今日も解決の糸口を頼って
来る人が絶えない。孫を挟んで嫁といさかうばあさん、亡くした子を忘れられず、
夫との距離を拡げてしまう女性とか。祭壇から降りてきた神様の助言は悩みを否定
せず、苦しみを受け止める。相談者は語り会うことで和らげられていくのだった。
物語は傷つき帰ってきた道子の息子や、過去から逃げてきて新しい恋に踏み切れない
弟子の救済の物語を核に進んでいく。
心があり、血が通った"カミサマ"、奈良岡朋子の演技、ありさま◎。社会問題を扱い
ブラックな設定が最近多い畑澤聖悟だけど、今回はずっと優しく暖かい作品となり。
通底する弱者や、土地に生きる人々に注ぐ暖かい視線は変わらずも全面にでた格好。
それも奈良岡朋子のネイティブ？な津軽弁での演技と、飾らずに活かした演出なら
では。窓からの白光が雪国ならではで、へーと感心したりするねこ。
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