種々明かりを灯し。
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＠稲城・矢野口 古民家 巌(イワオ)邸(2014/04/19ｰ29 10ステージ)
https://goo.gl/maps/JDjPv
全自由 一般1500円 当日1800円
原作：岸田國士 構成・演出：藤原佳奈 音楽：佐藤達郎 宣伝美術：浅見二加
制作：高井はるか 主催：mizhen http://www.mizhen.info/
出演：
佐藤蕗子：母
佐藤幸子：娘
演奏：佐藤達郎(ギター)
2014/04/21(月)小雨 8:00-8:51PM(51)後方 客席4割(6人)
客層：学生〜ベテランまで。女性過半数。
客入れ：駅から徒歩10分ほど、多摩川堤防下の空き家リノベーション。駅前はスー
パー、すき屋、サンクス程度。なので終演後カフェ営業。ロールケーキ、ビールとも
にあり(200円）。玄関で靴を脱いで奥の部屋。桟敷1、ベンチ1、背もたれ付椅子1 。
ストーブを上演中もガンガン焚いていて、上着不要なほどの暖かさ。トイレは
ちゃんとあり。折り込みチラシ少々。パンフ A5 3ページ。次回公演は7月。
物販。過去台本。カーテンコール1回。
2012年旗揚げ、女性メンバー3人の劇団。1人が演出担当。劇団名は「みずにはおれ
へん」作品を生みたいという志からとか。
劇団稽古場に借りているという昭和住宅での公演。時代は入っているけど、床は
リフォームされてたり、要所は保守の手が入り。
舞台。奥の六畳居間。庭に面した縁側〜硝子戸越しに庭を望み。装置、小道具
(縫い物だけ)なし。
お話。お見合いをした19才の娘がハッキリしない。相手の男もそうらしい。嫌いでは
なく、互いに大事に思っているが故と言うが、母は理解できない。縁談を進めるか
どうか、娘に迫るのだが。
ユニークな岸田國士上演。美しく明晰に交わされる戯曲の言葉、身体表現で彩り描く
心理の綾。ユニークは後者、綾というか丘陵と2人の複雑な心理をビビッドにトレッ
キング。高ぶると踊り歌いもする演歌な母、心のままに仕草・目配りとせわしなく
身体ぶりする内気な娘。ため息勝ちな対話を明るく、リズミカルに描いて微笑みねこ。
アコースティックギターが終始生演奏、木造民家に心地好く音色が広がって○。
装置なし、小道具は母の縫い物のみ。なればこそ娘に渡す時の幸せを願う思いがより
強く、同時離れてしまった境遇が重なり、切なく沁み。幕切れは明かりを落とし、
その場で佇む母の後ろ姿を闇に透かしみせて一層感。古びた民家の居間空間が
ぴったりと劇世界に嵌まり。親子の日常を片隅からそっと覗き、見守るよで、共感
ひとしお。いい時間を過ごさせてもらったねこ。
種々明かりを灯し。
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