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＠新宿 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(2022/02/3-12 10ステージ)
全指定 一般6600円 夜チケット4400円 U30（30歳以下）3300円 高校生以下1100円
原題：Deutsches Haus by Annette Hess 原作邦訳 レストラン「ドイツ亭」
河出書房新社刊（訳 森内薫） 原作：アネッテ・ヘス 脚本：長田育恵[てがみ座]
演出：丹野郁弓 装置：松岡泉 照明：前田照夫 衣裳：西原梨恵 効果：岩田直行
舞台監督：深川絵美 後援：ドイツ連邦共和国大使館 ドイツ連邦共和国大使館
出演：
加來梨夏子：エーファ・ブルーンス（次女。ポーランド語通訳者）
石村みか[てがみ座]：アネグレット・ブルーンス(エーファの姉。看護師）
日色ともゑ：ユーディト・ブルーンス(エーファの母）
西川明 ：ルートヴィヒ・ブルーンス（エーファの父。「ドイツ亭」シェフ）
岸野健太[てがみ座]：ユルゲン・ショールマン(エーファ婚約者。通販会社御曹司)
山本哲也：ヴァルター・ショールマン（ユルゲンの父。通販会社創業者）
箱田暁史[てがみ座]：ミラー（検察事務官）
千葉茂則：バウアー（検事長）
みやざこ夏穂：裁判長
岩谷優志：弁護人
松田史朗：アルベルト（被告人）
吉田正朗：ライナー（客）
天津民生：ガボール（証人）
田口精一：オットー（証人）
佐々木研：ムルカ（被告人）
別府康子：ムルカの妻
境賢一 ：ボーガー（被告人）
杉本孝次：ジャスキンスキー
高木理加：ハイデ（看護師）
本廣真吾：キュスナー（医師）
増倉佑美：若い母親
望月ゆかり：ナディア（証人）
平野尚 ：廷吏
横山陽介：廷吏
2022/02/08(火)晴 6:33-8:51PM(70/休15/51）中段中央 客席8割(400人？)
客層：ベテラン中心、男性過半数。
客入れ：感染対策。検温、手指消毒。もぎり省略。当日パンフなし。物販。パンフ
B5 600円。休憩時間男性トイレに長蛇の列。 カーテンコール1回後規制退場。
舞台。中央、青緑色の両開きドア。上に姿見のような窓。4人掛けテーブル2。
両袖に大小の額縁フレーム。これら全体は欠けた額縁内にある構図。法廷ら転換は
吊りこみ式のドア、テーブル、椅子の組換えで行い。
お話。1960年代フランクフルト・アウシュビッツ裁判を舞台に、ポーランド語通訳の
女性と実家レストラン「ドイツ亭」一家の人々らをめぐる因縁因果の物語。過去と
向き合ってきた国・ドイツの人々のセミドキュメンタリー。
ガツンとくる、恐ろしくも真摯しごくな舞台。人間の二面性を死の工場・アウシュ
ビッツと日常から炙り出す。鮮烈な裁判と取り巻く人々の姿のみならず、ちまたの
ヘイト、生を玩ぶ者〜なかったことにする大勢らに拡げて、真実と罪を問うて、
普遍のものとし。エーファが知見を得て、モザイクが晴れるように明らかになって
いく過程のザワザワ感といったらもう…。愛情深い人間、家庭であることが併行して
たびたび描かれていくのが劇的に巧くも残酷で…。盛りだくさんで未消化感がある
のと、終盤の希望・展望が性急過ぎる感あるけど、いくつかの視点で冷静に力強く
物語って、見応えがあったねこ。層が厚い劇団の強みを活かした配役も◎。
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