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 ムニ「地と図の演劇」第一弾 新作「巨体」

 @小竹向原 アトリエ春風舎(2026/07/23-27 7ステージ)
 全自由 一般前半割(前半3ステージ)3500円 一般後半3800円
 U18 全回500円(各回5名まで)一般当日精算チケットは各回+200円。
 一般当日券は各回+500円。当日精算のみ。

 作・演出:宮崎玲奈
 ドラマトゥルク・舞台監督:黒澤多生[青年団/ウンゲツィーファ]
 空間設計:渡辺瑞帆(Scenograff/ガラージュ)
 音響デザイン:SKANK/スカンク[Nibroll] 照明デザイン:緒方稔記(黒猿)
 衣装:横田僚平[オフィスマウンテン] 宣伝美術:渡邊まな実
 制作:上薗誠、河ア正太郎[譜面絵画] 企画制作・主催:宮崎企画
 助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【東京ライブ・
 ステージ応援助成】 協力:ウンゲツィーファ、オフィスマウンテン、ガラージュ、
 黒猿、青年団、Scenograff、譜面絵画、Nibroll、(有)ロンド
 出演:南風盛もえ、藤家矢麻刀、黒澤多生

 2026/07/24(金)真夏日/雷雨 2:06-3:44PM(1'38)後方中央 客席超満員(50人)
 客層:3世代 男性過半数。
 客入れ:感染対策 手指消毒任意。開場時15人。チケットがマグネットチラシの
 遊んでる体裁で笑い。最前列に低椅子1、以降雛壇にクッション付き椅子4,5列。
 後ほど補助椅子追加。「巨体」美術が眼前に迫る、天井近くと左右の壁際に分かれて
 演技が行われるので、3列目以降の後方席が見切れなし、目と首が楽だし。
 当日パンフ A5 3ページ。物販。台本(見本置き)ほか。カーテンコール1回。

 挑戦的な演出アプローチで毎回印象が違う宮崎玲奈の最新舞台。
 「戯曲・音響・照明・演技などの“すべての物質が等価に存在する上演”の試み」
 とのこと。
 舞台。直径3.5m位のごわごわした肉まん?、オフホワイトの球体が中央に鎮座。
 頂上から役者が頭を出して演技。ベケットの「しあわせな日々」を一見彷彿。
 床に鼠?の縫いぐるみ数匹。
 お話。体重200kgの巨体の妹は姉と一緒に暮らし、身の回りの家事をしてもらって
 いる。動けはしないが外の世界はよく知っている。ある日不動産屋がやってきて、
 家の退去を促してくる。

 新しい視点の演劇×現代美術パフォーマンス。圧巻。オブジェクトと照らす
 照明の変化、ノイズめく電子音、環境音。役者3人は登場人物3人と1匹を
 移動しながら、交互に積み重ねて、多層的に演じ続け。通常の発話、台詞語りで
 なく、単語、文節きりで発話、セッションが行われ。山縣太一の表現を彷彿。
 単純な物語に多量の要素が詰め込まれててビジュアルとともに浴びる格好。
 前半がありさまのお披露目、後半は外への広がり、個々人のことに加えて、
 池袋の路上、満州のことら断片が次々現れる。個人と歴史や場所など他者に
 関わる事柄をみな取り込み、爆裂としみ込みを同時体験し続ける感。
 役者さんそれぞれなりに個性を出しつつ乗りこなし、こなそうとし続けてて
 もの凄い、感嘆するねこ。

 アフタートーク 3:47-4:20PM(33)
 佐々木敦(著述家。音楽レーベルHEADZ主宰。)、宮崎玲奈

 佐々木 凄かった((宮崎さんが)まじで本気?顔してるけど)ムニは初期から
  観ている。トークの登壇もほぼほぼ。宮崎玲奈の人となりを知っている。
  巨体のアイデアは体がでかすぎて出られない人と姉との話と事前に聴いたとき、
  心配、どんなものだろうと思っていた。
 宮崎 実験性と演劇の楽しみの両立について。
 佐々木 途中までは「確認」、満州の話から強度が強烈になって凄いなと。
  宮崎玲奈は演劇作家として文法を手にした、ブレークスルーになったなと。
 宮崎(どうやって書いたのか)ドラマトゥルクでもある黒澤さんとプロットを
  作って、順番に書き直しながら書いてゆく。
 佐々木 満州は最初から入れようとしてた?。
 宮崎 プロットは単純、不動産屋が来て出て行く。「満州」は母方の祖父が
  捕虜だった。家族が関係、親戚が移民とか。時間や場所が遠くて語られなかった
  ことと自分達のことを。
 佐々木 さまざまなテーマを巨体に封じ込めた。
 宮崎 自分の身体感覚で。佐々木 動くことが出来ない。
 宮崎 客観できる近くでなく、語ることをどこまで、優先できるのか。
  なぜ演劇は上手に喋ることができるのか(の疑問)を、あの話し方でこの巨体の
  中に。戯曲と演出は離して、巨体をマテリアルとしては考えていない。
  見た目と中身のこととして考えている。
 佐々木 これまでと全然台詞の書き方が違う。現代口語演劇から離脱した、
  「地点」「オフィスマウンテン」を思わせる。「満州」から大きく違っていく。
 宮崎 前半は身体的共有、200kgの人の動きの台詞。執筆が進むと主体巨体のことで
  他人として知っている言葉、この人はどう思っているのかとかが積まれる。
 佐々木 3人と1匹で複雑ではないが、台詞はこうなったのか?。
 宮崎 俳句をやっていて、例えば平たいをそのままでなく、テクスチャーで表現する
  とか。それぞれの話言葉で話す世界があっていい。会話の言葉も混ぜている、
  個人だけでは無く。
 佐々木 言っていることが脳に直接語られているよう。書き言葉であるけれど違う。
  興奮した。
 宮崎 そうだと嬉しい。
 佐々木 巨体が動かないが出ないといけない。これってハッピーエンドでは?。
  出ることしか希望はないと。
 宮崎 それはそれぞれの解釈による可能性がある。自力で無く運ばれていくので。
  姉がまた一緒に住むか判らないが、リセットしてる感じ。
 佐々木 キレイに終わっている。
 宮崎 稽古場で「地点」に似てる問題があったこと。「地点」は見せ物のイメージ、
  役者はそれぞれの発話のイメージが違うから、そうは思わないとなった。
 佐々木「地点」は高度の芸をみせたい。「ムニ」は芸にならないようにみせている。

 質問Q1 鼠の人形は積み重ねる書き方でどう入ったのか。
  宮崎 稽古場でずっといて、いつか使ってやろうと。誰が発話しえるのか判らない
   シーンででてと。面白で1回でなく、2回使った。
 Q2 即興で演じているようなとこ、役者で決めているところはあるのか。
  黒田 上の方で絡む場面でマイクの拾い方とかいろいろ含めて日々工夫している
   こと。
 Q3 天井近くで演じているのが新鮮。
  宮崎 効果的。巨体は劇場に入る大きさで。
  黒田 最初4面の囲み客席も考えたが、発話位置と見やすさで採用しなかったこと。
 
 佐々木 さっきから巨体がピキピキいっている。
 宮崎/黒田 原因不明。家鳴りのようなもの?、気圧によるかも。
 宮崎 感想が書きづらい作品。自分の体験から感じたシーンがあった、などからでも
  感想アンケートを書いてもらえば。

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