二兎社「帰ってこない」
＠新宿・スペ−スゼロ
作・演出：永井愛
1993/7/10(土)2:00-4:20 曇り Ｄ１１席
面白い。考えさせる。永井愛の才知に拍手。
５０年後。後進国となった日本。食料は配給制で、通常は丸薬で済ます。
家には、ハウス・コンピュ−タがあり、家事一切をやってくれる。
老女 鈴子（安藤）は、コンピュ−タ マツモト（声のみ 二瓶）に日長
昔の記憶を再現させる。ある日、マツモトの意地悪で、一番思い出したく
ない記憶を再現されてしまう。「マンガ コメの自由化入門」で、編集者と
して合宿した日、同行したかつての夫と、不可解な理由で決別した日を･･･。
コメの自由化に関しては、分かりやすいウンチク芝居となる。話しはやがて
コメだけでなく、農業、食物は私達にとってなにかを、問いかけてくる。
といっても、二兎社。うまくできたお芝居。笑いのうちに肩こることもない。
夫 耕助、かつて恋人 野見山（くまもと）と鈴子の関係も絡めて、先の
読めない展開も、楽しめます。
安藤が老け役も演じわけて、さすが。ショ−マから、加藤、山本２氏も出演。
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