ナイロン１００℃「ビフテキと暴走」
＠渋谷・青山円形劇場(1996/9/28-10/15 22ステージ）前売り4000当日4300
作・演出：ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演：犬山犬子、三宅弘城、峯村リエ、みのすけ、今江冬子、大倉孝二、松永玲子、
長田奈麻、マギー 林和義、工事現場二号、久松信美 ほか全３２名
1996/9/29(日)晴 7:05-9:20pm 外野席後方より 客席ほぼ満員（320人）
客層：20才代中心。男女半々。おしゃれ人ちらほら。クラブ乗りDJにも静穏な演
劇ファン。なんかの集会風でちと怖い、でも逆に安心ともいえるん。変化
する照明は外野席では影響小。落ち着いて本読めたねこ。本読んでんじゃ
ないよ、これ。はいっ。
毎度、趣が違うナイロン、多作な今年。久々のナンセンスものな今回。
舞台。コンサート会場風。アリーナあり、馬蹄形客席。ＤＪ（北里玲二）、淡々
とターンテーブル回し。所在なげ？に黒服の男女がぼーと座る舞台。背景は「
プロレタリアートな夜明け」って感じの絵。延々食べ物スライドとスラップステ
ィックな映像。モンティとか。まじ観てると結構面白いものあり。
お話。ビフテキ工場行員の暴動。に、悪い肉屋に負けた良い肉屋が油を注ぎ。
その千の仮面をもつ息子の変装遊びで、またてんやわや。一方、ビフテキ工場社
長の壮大な構想は、そば屋に始まり天界に展開？。そば屋の陰鬱女店員の夢は、
叶うかにみえて、はらほろひれはれ。一芸にしがみつく、小じゃれたタレントの
再起はなんじゃもんじゃ。なんだかんだ、素知らぬ振りしながら絡まる世界。
さらりとええかげんで○。でたらめばかなのに、どっか寂しげ。なぜかしら。
最近傾向のゆったり目テンポ、暴走度ほどほど。まったり笑うねこ。話はあらぬ
方向、枝道にいってばかり。ほとんど無駄なのが楽しい。デタラメな展開は、お
なじみのもので安心。
昔みたい役者キャラによった笑いは小。ほとんどネタによってる。犬山さんのば
か子供なんて記号化しちゃう。サンプリングか。「増殖」ねたはその辺巧く使っ
てて○。おかしい。結構酷い結末も、どんじゃかで発散させて○。気のせいか、
役者ののりが、も一つな感じも。日を追うと良くなるのかしら。
新人？とかいろいろ大人数。見た目○だったりするけど、印象薄。大倉孝二さん
妙に偉そうなキャラ合って、○。結構、かなめの役だったり。彼は（ナイロンで
）ドリフの志村けんのような存在になるのかしら。三宅弘城さん。やんちゃ。み
てて和む。久松信美さん。いつもどおり。今江冬子さん、犬山犬子さん。もっと
前に出てきてほしい。
[青山演劇フェスティバル] |