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 猫ニャー「鳥の大きさ」

 @高田馬場・アートボックスホール (1997/10/30-11/3 8ステージ)
 全自由前売り1800当日2000
 作・演(原文のまま):ブルースカイ
 出演:中野浩二、池谷のぶえ、島田圭子、小村裕次郎、西部俊宏、崎野雅司、
 池田エリコ、加藤美保

 1997/10/30(木)晴れ 7:05-9:00PM  前方から 客席満員(80人)
 客層:20才代学生?会社員?中心に幅広。スーツのおじさん数人もニコニコと
 観劇。女性過半数か。ナイロン100℃の女優さん数名、来年宜しくお願いと(戸惑い
 がちに)ブルースカイ氏にあいさつ。ケラと共同台本すよ、来年、いよいよ。
 客入れ:当日券。開演1時間前から整理券発行。発売は開演10分前から。初日
 は20人ほど、間際でもok。キャパ80の劇場なんで余裕少につき注意。場内
 整理はときどき。最前列のライトが客にかぶるので移動したり、すごいね。

 帝都を代表する脱力劇団、待望の公演。今回もパンフのブルースカイ文が訳わか
 んなくて◎。初見の人、不機嫌でもアンケート出すが良。DMがまた面白いから。

 舞台。でかい鳥のヌイグルミで一面。あややなおばかな本格装置で◎。力入って
 います。でも、ただじゃまという感じもナイス。「気が抜ける仕掛け」は観ての
 お楽しみ。雀ですかね、茶色に白色の毛が筋で。
 お話。鳥にさらわれた人達の明日はどっちだ。と思いきやも思いきや・・。

 普通に観ると地獄、普通じゃないとこを楽しめると天国とわいわないが結構◎な。
 いい加減!と怒る野郎もいるんじゃないかな、ラフな構成◎。客を翻弄、置いて
 きぼりにする、やりっぱなしさ一層。観劇後のもやもや感がたまらないねこ。
 会話のおかしさ、へんてこさ。頭おかしいですね。ホントすばらしい。軽く言い
 違い(スーツをスーシ)素朴なつっこみ(博士号ってどんな乗物)ただ意味不明
 (なんか擬声、なんか無意味な話)など、種々アイデアの脱力会話。もう予測が
 付かず、一言一句興味津々ねこ。ついてこれるお客選ぶ、不親切さが面白い。

 狂っていても、基本はまとも演技とクールな視点。セルフつっこみの妙もまた面
 白い。支える役者の理解と演技力に、今回ばらつきあり。中野、池谷、小村、池
 田(各さん)ら、昔から役者さんは安定で○。新人?素人と思える子が声が出ず
 △。演出?。前列ねこはいいとして、後ろは聞こえないんじゃ。笑いを逃してる
 とこ多々あり、もったいない思うねこ。演技、照明の間の悪さは、面白味ととっ
 たので、ねこは大丈夫。

 展開のいい加減さ◎。以下ねたばれ。1時間20分で鳥に乗った人の芝居、唐突
 終わり。不良少女が一転、陽気なファンタジーキャラでMC。前半終わりと。お
 いおい、3時間かあ、疲れとあきらめな!?客席。と、お捻りを客席に全プレ開始
 (ねこは500円硬貨もらい)。なんなんだ、鞭と飴か。後半は、前半キャラ達の曰く
 因縁を短い場面重ねる。テンポをちとあげた展開は、いつしか銀行強盗と
 宇宙の果て探検隊の場面に変容。そして、オチもなんもなしでおしまい(9PM)
 覚悟の客席は置いてきぼりで茫然自失。カーテンコールがまた後半の役者中心で
 中途半端(パンフにあるから紹介略した?)。なんやねんなとまどい雰囲気に苦笑
 ねこ。いろいろやってくれる猫ニャーなり。