猫のホテル「ゲバ」
＠新橋・内幸町ホール (1999/11/24-11/28 7ステージ）
全指定 前売2700 当日3000
作・演出：千葉雅子 照明：吉村俊弘 音響：田上篤志 舞台美術：奥薗久
舞台：橋本誉之 舞台監督：松嵜耕治＋至福団 制作：那須みちの＋猫のホテル
出演：
市川しんぺー ：:タチバナタカシ （ジャーナリスト、科学評論家）
今林久弥[双数姉妹]：タマイヒロシ （ツクバ大教授）、バーテンダー飯田
小林健一[動物電気]：ハヤシダサナヲ （トウ大教授）
中村まこと ：堀部 （タマイの助手）
森田ガンツ ：森山 （ハヤシダの助手）
いけだしん ：池西 （ハヤシダ研の学生）
佐藤拓之[双数姉妹]：牛尾 （タマイ研被験者）、大学生亀井
佐藤真弓 ：梶 （タマイ研助手）、やえこ （ホステス）
池田鉄洋 ：三田 （ジャーナリスト崩れ、タチバナの旧友）、運び屋
千葉雅子 ：まみこ （タチバナの妻）、運び屋
村上 航 ：バーテンダー上田、渡辺、尾崎、店員寺田、大学生松井
岩本靖輝 ：田辺、ミシュール、鈴木アナ
戸村麻衣子 ：ふみ
光瀬指絵 ：さわこ
1999/11/28(日)晴れ 2:05-3:55PM(1'50) 前方より 客席７割（180人）
客層：２０才代中心。女性過半数。グループ客も多し。
客入れ：ホール。新橋第一ホテルの地下にある区立劇場。途中地下道にあった銀河
高原ビール直営バーは、休日でお休み。グレーの無機質内装、こぎれいな今時。
キャパの割にロビーが広いの○。クロークついてるし。客席は階段状なるも、あん
まり見易くなし。もっと段差、それと千鳥にしてほしいねこ。客席壁際は一段高い
桟敷設定（椅子だけど）。いざといいう時特別席？。全席指定、座席もゆったりで
まったくスムース客入れ。折り込みパンフ。データ中心のそれだけ。
舞台。ほとんど素舞台。雛壇にのせてテーブル、椅子程度を持ち込み式にして転換。
両袖に意味不明の柱が下がり。正面は短冊布が一面。
お話。かつて一国の首相カクエイの疑惑を暴き、ジャーナリストとして冠たる地位を
築いたタチバナ。今は科学ルポのエキスパート、地の巨人として知られる存在。次回
ロボット学会長に強く推す声しきり。なるも、それを快く思わない一派あり。タマイ
教授率いる、ツクバ大の派閥。かつてタチバナと親しくするも今は昔。助手な策士・
服部とよからぬ企て。金と欲、そして色を武器にスキャンダルねつ造。擁護派教授・
ハヤシダ、そしてタチバナ自身もまんまと貶められてしまう。タチバナ自身は学究の
志が高くあるというのに。と猫ホテ流社会派・「白い巨塔」理科系編。堅物女が悪い
ヤツに騙され搾り取られ、愛欲地獄で死とか、濃いいいん挿話いれながら。
いつかみたようなステレオタイプ話を、過剰に類型的なキャラクタでおくる今回。
すかすか、どうしたの？な今回。悪のりが過ぎて上滑り。言葉の悪ふざけ延々△。
お話、キャラの詰めの甘さは承知、それを埋める濃い役者芝居なんに。つまんない
言葉遊びに頼りすぎ。役者の体、怪しさが立ってこず。中村の悪、ガンツの狂気が
遠慮がちなのにうーん、物足りないですねこ。池田、佐藤（客演）のエロバカ演技。
佐藤真弓の浸りきり女・日活不良映画演技。小林（客演）のまとも顔でとち狂い演技。
は今回も○。なれどそれじゃカバーしきれず。さらに今林（客演）に期待も、出来る
範囲にとどまってるし。つまんないねこ。
来年はじめに、旧作ダイジェスト？な「スナック」、２月に拙者ムニエル、猫ニャー
との競作「猫フェス」、とますます躍進。期待はたゆまずしたいねこ。
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