泪目銀座 第9回公演「LOVER SOUL」
＠新宿 THEATER/TOPS(2000/9/21-10/14 30ステージ)
http://theatertops.tripod.co.jp/
＠札幌10/17-20 ＠金沢10/30 ＠大阪11/1-3 ＠橋本11/11 ＠千葉11/12-14
全指定 前売4000円 当日4200円
脚本・演出：福島三郎 照明：佐藤公穂ほか 音響：青木タクヘイほか
舞台美術：秋山光洋 衣装：早川泰子 大道具：(有)C-COM
小道具：高津映画装飾(株) 演出助手：蕪木久枝 舞台監督：二本松武
宣伝美術：鳥居和昌 宣伝：吉田由紀子 プロデューサー：浅井美衣
制作：平井圭子ほか 企画・製作：泪目銀座 製作：株式会社ケイファクトリー
出演：
渡辺いっけい ：我妻みちる（入院癌患者）
相島一之 ：片桐正人 （入院患者、夜散歩が日課）
小林正寛［青年座］ ：内藤幸治 （新入り入院癌患者）
佐藤 誓［元花組芝居］：岩泉清春 （医師、頼りない）
森若香織［元GO-BANG’S］：土井麻里子（主任看護婦、多恋体質？）
柴山智加 ：古山智子 （看護婦、霊感が強いらしい）
2001/9/22(土)晴れ 2:07-4:07PM(2'00) 中段より 客席満員(140人)
客層：20〜30才代女性とおじさん、男子は少な目。
客入れ：当日券、25枚発売（ソワレは20枚)。発券状況など詳細不明。場内はこまめ
に誘導あり。携帯電話注意はいつもの寸劇？趣向で。今回はちょっとくどい。
折り込みパンフ。B5に長い挨拶と配役など掲載。物販。パンフ(B5 17ページ 500円）
出演者写真とそれぞれの恋愛観掲載。挨拶は折り込みと別。ストラップ200円。
ポスター300円。次回公演は来年9月、紀ノ国屋サザンシアターにて。
98年「SOULFUL SOUL」（ねこ未見）別バージョン（これねたばれ）とか。
舞台。病院内喫煙所。上手後ろに病院個室、下手後ろにナースセンターを配置。
灰皿、３人掛けのベンチ、後ろにプランター、上手のdydo（相島さんCM）自販機に
故障中の張り紙。壁はちょっと年月を感じさせる薄黄色。中央の階段を上がると
廊下、左外科とナースステーションの行き先表示。
お話。病院。初期ではない癌患者とか入院中。片桐、我慢たまらずか、煙草吸い
夜に放浪中。持ち前のおせっかい癖で新入りの内藤は、逆に疑心暗鬼。恋人と
実質生き別れ状態に悩んだり。こまった患者達のわがままを、看護婦達は軽く
あしらいつつ、親身に耳傾け。医師の岩泉のほうが患者よりわがままだったり
するし。そんな処に、片桐がマブ達という、患者仲間・我妻が集中治療室から
帰ってくる。淡々とした様の彼が大騒動のもとになるとは、片桐想像もできずに。
ロマンチックに「怖い話」。生と死に向かい、炙り出される想い。瀬戸際で生きる
じたばたをペーソスとユーモアで描いて、優しい。哀しみと切なの幸福ない交ぜに
しみじみねこ。アンサンブル、いい感じ。おとぼけしつつ、真摯な演技の交換して
○。患者チーム。相島さんのハイテンション、それ故のおばかなおかしさ。
小林さんの天然ぼけ、ナイスな外し加減に親しみ。今回、一番美味しい役所。
いっけいさんの淡々、潜めた想いを伺わせて泪。医師チーム。森若さん、不思議
少女風にして、柴山さんの地に足が着いたぶりと対照。佐藤さん、しょうもなくて
かわいい。二つの三者三様のおばかとクールの掛け合いが愉快。
ラストのラブシーン。幸福でそれ故にとても哀しい。はずなれど、前者が支配的で
その甘さがいいやら、悪いやら。もうひと味、苦みがほしいねこ。最近の福島さん
作風か、説明うんちく台詞、ちと長め。役者演技でしっかり語ってくれてるので
さらっといってほしいれす。
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