蜷川幸雄演出「マクベス」
＠大阪上本町 近鉄劇場2002年11月1日（金）〜11月17日（日）・20回
http://www.kintetsu.co.jp/theatre/index.html
全指定 前売当日とも S席11000円 A席9000円
＠シアターコクーン 10/9-24 21ステージ
＠ニューヨーク・BAMハワード・ギルマン・オペラ・ハウス12/4-7
作：Ｗ・シェイクスピア 演出：蜷川幸雄 翻訳：松岡和子 装置：中越 司
照明：原田 保 衣裳：小峰リリー 音響：井上正弘 ヘアメイク：武田千巻
ファイト・コリオグラファー：國井正廣 演出助手：井上尊晶、大河内直子
舞台監督：白石英輔
主催：朝日放送、TDC 提携：近鉄劇場
出演：下記
2002/11/17（日）晴 1:07-4:10?PM(1'25/休21/1'11) 前方より 客席満員(860?人)
客層：20才代女性６割と最多に老若男女。幅の広さは蜷川舞台ならでわ。
客入れ：近鉄劇場初見。急なひな形客席、近い舞台と本多劇場を彷彿。観やすいけど
座席狭すぎ。１Ｆに無料コインロッカーあるも、個数少（利用率もいまいち？）。
廊下が複雑、１Ｆにどう降りるのか、ちと迷う。トイレが洞窟の奥にある感で狭く、
数量少。全体、余裕がほしいところ。改築希望（来年一杯で廃館ですけど…）。
当日券。本席は不明。補助椅子が１５ほど、半分埋まり。ツアー国内千秋楽。
カーテンコール止まらず、盛り上がったようだけど、早々に退出ねこは詳細不明。
物販。パンフ(□25cm 50ページ 1500円）ツアー最終で残分250のみ。
仏壇舞台の「ＮＩＮＡＧＡＷＡマクベス」から、装いも新たにしたという、新演出版。
昨年の好評舞台を受けての再演。
舞台。全面ハーフミラー、前に掛かる幕もまた。浮かぶ亡霊、広大な広間、戦場と
効果的に使用。戦場では枯れた蓮が一面、生きた蓮の花はマクベス夫人が抱き
登場。天から常時紅い糸が揺らぎ。本火のろうそく、松明も多用。
お話。スコットランドの武将マクベス。三人の魔女にそそのかされて、王と盟友の
武将を殺し、王位を我がものに。しかし、王の遺児に討たれてしまう。
濃厚・蜷川ピクチャーショーに浮かぶ、不幸・等身大の夫婦像。ふーんねこ。総鏡
張り、巨大な花、生命？の糸、黒や白のコスチュームに赤い血。と、これでもかと
見せまくる、蜷川様式。魔が差して起こす事件、無計画さ故に転げるように破滅、
とまるで三面記事模様。しでかしたことに恐れおののく、マクベス夫婦は隣近所な
等身大キャラ。否応なく襲いかかる、復讐の衆。今の時代を映したような演出に
なるほろねこ。今といっても、お約束にヘリコプター音を流すのはとってつけた
ようで、△。等身大といっても、なんか感情移入できず。内に閉じこもり芝居に
終始するためかしら。
役者。唐沢寿明。きびきび好演。大竹しのぶ。入魂の狂気もレパートリーなパターン
で安心。怪我の勝村政信 代役・田村真。破綻なく、ハイテンションに演技。その分
超ハイテンションと聞く、勝村版もみたかったねこ。
出演：
唐沢寿明：マクベス
大竹しのぶ：マクベス夫人
田村真（勝村政信 代役）：マクダフ
六平直政：バンクォー
大石継太：マルカム
神保共子：魔女１
立石凉子：魔女２
梅沢昌代：魔女３、侍女
大川浩樹：ロス
妹尾正文：ダンカン
梅津 栄：門番
山崎美貴：マクダフ夫人
高瀬哲朗：シーワード
飯田邦博：医者
伊東千啓：老人
新川將人：アンガス、暗殺者１
井面猛志：シートン、暗殺者３
月川勇気：フリーアンス
廣 哲也：暗殺者２
木村 準：使者
堀 文明：レノックス
矢野晴彦：メンティス
中村正志：ドナルベイン
野辺富三：召使い
加瀬竜美：ケイスネス
笠原折人､西本健太郎：マクダフ息子
東佳樹、山下由紀子：パーカッション演奏
川上鉄平、柴田直人：トランペット演奏（録音）
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