猫のホテル「起きてる者はいないのか！」
＠下北沢 ザ・スズナリ（2002/12/26-2003/1/8 13ステージ）12/31休演
http://www.honda-geki.com/suzunari.html
指定席 前売3300円 当日3800円 自由席(整理番号付)前売2800円 当日3300円
＠大阪 扇町ミュージアムスクエア1/17-19 4ステージ
作・演出：千葉雅子 舞台監督：宇野圭一＋至福団 照明：齋藤慎一郎[A.P.S]
音響：田上篤志 舞台美術：斉田創「突貫屋］、中村裕幸 小道具：スズキサオリ
演出助手：相田剛志 衣装：木村猛志[A.C.T] ダンス指導：小見亨[入れ歯ナース]
宣伝美術：犬川ヒロ 制作：那須みちの
出演：
池田鉄洋 ：ユダ（12使徒の一人）
加藤 啓[拙者ムニエル]：イエス・キリスト
村上航 ：ペテロ（12使徒の一人）
いけだしん：アンデレ（12使徒の一人）、タキトゥス（ローマ兵士）
岩本靖輝 ：ヨハネ（12使徒の一人）、エドム（ローマ兵士）
中村まこと：シモン(（12使徒の一人 元独立派・政治結社活動家）、アシュエル
佐藤真弓 ：マリア（淫売、香油の女でもあり）
小林健一[動物電気]：カヤパ（大祭司、アンナス養子）、ゼブルン
森田ガンツ ：アンナス（元大司祭）
菅原永二 ：ニコデモ（ユダヤ人議員）、ナフタリ
辻 修 [動物電気]：ピラト（ローマ総督 イエスの無罪を認める）
市川しんぺー ：マタイ（12使徒の一人）、ヘロデ（ユダヤの王 暴君）
千葉雅子：委員長、両替屋
2003/1/5(日）晴 6:07-8:14(2'05) 前方より 客席満員（150人）
客層：20歳代中心、男女半々。
客入れ：自由席ベンチ3列、指定席パイプ椅子J,A-Iの順で10列。前後間隔ぎりぎりで
狭し。荷物預かりあり、座席案内は常時あり。冒頭、劇中にまぎれて「(携帯)電源」
再チェック芝居あり。折り込みパンフ。B5 4ページ。あいさつ、配役、スタッフ、
予定掲載。物販。未確認。
舞台。中央、舞台幅の大階段。三方にイントレは丘、下部に木々な緑なひだひだ幕。
床は階段とも土色、隅に石ころ、前方客席両脇まで張り出し。上手は石段を上がり
開口へ。照明は結構投入、ムービングライト４灯が活躍。
お話。キリスト最後の七日間を、追いつめられていく現実的なユダ、孤高のキリスト
にスポット。「ジーザス クライスト スーパースター」なロックミュージカル調に
描く。
ほとんど真っ当に「ジーザス」。猫ホテ異色作。「ジーザス」筋書を素直になぞり、
ひねりなし。ムードつくりか、本編との関係？な70年代ロックナンバーをまんま流し
て歌い踊り。頻度多なるもひねり、オチともなし。箸休め的な変態キャラ芝居は、
主に前半にあるのみ。あの辻氏でさえ、後半はストレートプレイ。作家の思い入れを
いつにない直球で投げられて、まあ戸惑いねこ。たまにはいいかな、正月だし。
役者。キリスト役・加藤さん。ソクラテスの問答に問うことで考えさせるキリスト像。
無意味な繰り返し、とんちんかんな内容で胡散臭くして、持ち味発揮。いつも寂しげ
な視線に嘘の中の本当さを伺わせる、常ならぬ味わいもまた、○。
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