にんじんボーン「東京コンバット2004」 にんじんボーン10周年記念公演
＠下北沢 ザ・スズナリ（2004/1/27-2/1 6ステージ）
http://www.honda-geki.com/suzunari.html
全指定 前売4000円 当日4200円
「あなたがにぎった、しおむすび」（1/22-25 作：村上マリコ）と連続上演
作・演出：宮本勝行
照明：倉本泰史[Ａ.Ｐ.Ｓ] 音響：早川 毅［Stage Office]
舞台監督：高橋大輔＋至福団 舞台美術：浅井裕子 衣装：川上麻里恵
大道具製作：C-COM 宣伝美術：TATSUYA 制作：成田めぐみ
出演：
佐藤正和 ：第一の軍曹
蒲田 哲 ：リス（古参兵）
大西一郎 ：マツ（リスと顔なじみ）
日下有一 ：ツバメ（まっさらの新兵）
浅井裕喜 ：トンビ（書き物をする新兵）
戸谷昌弘 ：タンカ
吉田テツタ ：スナイパー
瀧下 涼 ：第二の軍曹
岡村 光 ：グランドカウボーイ
2004/1/31(土）晴 2:10-4:14PM(2'04) 中段より 客席超満員(130人)
客層：20-30才代中心で大人より。男女半々。単独客が結構多し。
客入れ：受付二階、席番号のチェックあり（トラブルがあった模様）。荷物預かりあり。
宮本(仕切)、山口(寡黙)ほか常駐で連絡しあいながら、座席まで誘導。制作？を
様付けで繰り返し呼ぶ宮本さんにくすくす笑い。雛壇に全椅子席。最前列Ｂ列（Ａ列
は遅れてきたお客用）。開演定時5分過ぎから階段にお客誘導、10分押しで開演。
結果はもひとつだけど、てきぱきとした客入れで悪い印象はなし。
折り込みパンフ。連続上演の「しおむすび」と共通。A4 8ページ。写真付き、経歴
付き役者紹介、配役、スタッフ。あと、10周年のあいさつとチラシ回顧。
これとは別に情宣パンフ B5 3ページ。次回公演。6/24-27＠三鷹芸術文化 村上
マリコ新作「いのせんと」と、このオーディション案内。
TEAM僕らの調査局('93-3/9-14上演2時間＠駅前劇場）初演作品。ねこ未見。
舞台。コンクリートの廃屋、元学校設定。張り出し舞台で結構な広さ。床一面に雨晒
し後乾燥したよな紙くず。壁から草草。間に木製ベンチ３が転がり。倒壊した柱が前
と後ろ、壁内金網が天井から垂れ下がり。出入口開口が上手前と後ろ、劇場ロビーが
戸外設定。
お話。2004年2月長野。東京と大阪の内戦はすでに泥沼化。うち捨てられた廃墟の
都市・岡谷に、東京から特殊部隊がやってくる。経験に乏しい軍曹、古参兵２人、
へっぴり腰と変わり者の新兵の5人。任務は、侵攻してくる大阪の軍隊を迎え撃つ
ための調査。敵はいない、楽な仕事だと、戦場体験を語り合ったり。大阪人と東京人
、見た目の区別はつかない。大阪人は標準語が操れるのに、東京人は大阪弁がわから
ない。おかげで、大阪のスパイが潜り込み、手痛い目に合わされたとか。戦場にして
はゆるめ気分も長く続かず。一発の銃声、新兵が殺される。敵のスナイパーか？。
敵味方が入り乱れ、誰が味方かもわからない修羅場へ急転直下。そして、もう1人の
新兵は視力を失ってしまう。不安と不信が渦巻き、緊張は極限まで高まっていく。
なんちゃって設定、しかし本格ミステリな内容。呑気顔芝居の中、暴力や悪意のあり
方も忘れず描いてきた宮本作品「らしい異色作」。宮本氏いわく「コメディ」だけど
大阪と戦争なしゃれ以外、ギャグはなし。時折沸く笑いは、緊迫中の弛緩や過剰な
テンション演技故。二転三転する物語で緊張感はずんどこ高まり。エンタメ演劇に
ありがちな音楽と照明の演出は抑制、本と役者芝居を主体にきっちりと描いたのは
さすが。
役者。いつものノホホン演技と真逆、誰だか判らなかったりして（わかるけど）。
しかし、ハードに決める好演ぞろい。これもまたさすがなり。
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