ニブロール「ドライフラワー」
第8回パークタワー・ネクストダンス・フェスティバル参加
＠西新宿 パークタワーホール(2004/2/28-29 3ステージ)
http://www.tgud.co.jp/parktowerhall/index.html
9M後、ポスト･パフォーマンス･トーク 司会：石井達朗（舞踊評論家）
全自由(整理番号なし）前売2700円 当日3000円
フェスティバル通し券 6000円（各公演1回ずつ3回券）
振付：矢内原美邦 映像：高橋啓祐 音楽：加藤由紀、岩田智夏子、SHERPA
衣装：矢内原充志 照明：滝之入海 ヘアメイク：希[nozomi] 舞台監督：横尾友広
制作：伊藤剛、佐野尚美 主催：ニブロール
助成：日本芸術文化振興会 舞台芸術振興事業
出演：
康本雅子、たかぎまゆ、稲毛礼子、藤井園子、石立大介、矢内原美邦
2004/2/28(土)晴 7:50-8:49PM(59) 中段中央 客席超満員(280人)
客層：20-30才代中心に幅広く。女性6,7割。中年層は男性が多め。
客入れ：当日券あり（発券整理券配布）。会場前に二列で整列、定時にロビー開場し
、再び整列。5分遅れてホール開場(このときで100人弱)。雛壇、千鳥配置の椅子席。
後方のが映像とも見易くてよいと思うねこ。最前列に桟敷1列追加(当日券客用？)。
20分押しで開演、ちとかかりすぎ。ロビーでチラシ原画など展示あり。
折り込みパンフ。A3 三つ折り。フェス挨拶、スタッフ紹介、予定掲載。次回公演。
「ノートFinal(仮)」8/19-22＠シアタートラム。以降、ハンブルグ、ニューヨーク公演
あり。物販、未確認。
舞台。前方に互い違いにおかれたマット、数枚。大きく床に白線で四角。正面壁は
巨大スクリーン。
構成。・赤いドレス風の衣装、おしゃれな髪型の女性4人。ドラムのダンダンリズム
、陰影ある照明。マット上で意外に調和のとれた動きと配置。映像は咲いた花が雪と
なって舞う〜錯綜する枝らＣＧ。後方、スクリーン背景に横並ぶ3人。前方に抜群の
スタイルでの優美さと昆虫的な癖のある動きをあわせた、康本雅子が歩む。
・下手奥に白ベンチ、まどろむ女。上白、下黒のパジャマ風衣装の人々。個々の動き
と走り回りぶつかり合い。短い言葉（しちゃいけないこと、など）を叫び、指示。
背景の映像は失踪する鹿？、時折チーターに補食される群（後、箸で摘まれるに
変わり）。
・ロックスターがいない夏と詩、背景は犬の日常アニメ。2,3人の関係性。倒れ、
なすすべもなく地団駄。ここにきて男性登場。大きなバックを引きづり、なんかお間
抜けな表情仕草。バックから女、トイピアノを弾く。別れの時がきましたと総員が
立ち上がり、小芝居めいた場面。康本雅子と男性の関係性。
・男性がはけて、再び女性だけ。ドラムのリズム。紙吹雪がしだいに激しく降る中、
2組の関係性。背景は種々動物の大行進ＣＧ。倒れ伏し、しだい立ち上がり、手を横
に飛翔ポーズ。背景は人型が無数の飛び立つ鳥となるＣＧ。再び全員が倒れ伏し、
少数が再起する。
完成に収まらない才気、闊達つか暴れ八着。同時多発に、乱調子めいた振付をしながら
、きっちりと統制され。中盤、息抜きのつもりか、台詞シーンや調子が外れた男性を
投入するけど、控えめ（ちと白ける程度）。へたうまもなく、異化作用は最少のダン
ス一直線。自在で高密度、くっきりとした動きの連続に、ほよーねこ。特に、持ち味
を作品にうまく溶け込ませつ、いままでにない独特の動きをしてた康本雅子が収穫。
後半、喪失と再生ぽい展開となり、ちと予定調和に墜ち。前半〜中盤に比べると新鮮
味に欠け。全体、映像とダンスが分離ぎみ、つうか映像の役割？！印象。せっかく
技術、アイデアとも優れているのに残念ねこ。と、まとまりに不満あれど、それも
秀一な部分多数あることの裏返し。力強い才気のほとばしりは他になく感じて、次回
たゆまず期待したいねこ。
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