＠初台 新国立劇場 オペラ劇場(2004/5/13−28 6ステージ)
http://www.nntt.jac.go.jp/
全指定 Ｓ席2,000円 Ａ席17850円 Ｂ席13650円 Ｃ席10500円 Ｄ席6,300円
Ｅ席3150円 当日Ｚ席1500円
作曲：ジョゼッペ・ヴェルディ 原作：Ｗ．シェイクスピア
台本：フランチェスコ・マリア・ピアーヴェ、アンドレア・マッフェイ
指揮：ミゲル・ゴメス=マルティネス 演出：野田秀樹
美術：堀尾幸男 衣装：ワダエミ 照明：服部 基 振付：木佐貫邦子
舞台監督：大仁田雅彦 主催：新国立劇場
出演：
ヴォルフガング・ブレンデル：マクベス
ゲオルギーナ・ルカーチ ：マクベス夫人
妻屋秀和 ：バンクォー
ミロスラフ・ドヴォルスキー：マクダフ
井ノ上了吏 ：マルコム
清水華澄 ：侍女
大沢 健 ：医師
大森一英 ：マクベスの従者
篠木純一 ：刺客
塩入功司 ：伝令
青山貴 ：第一の幽霊
高原由樹 ：第二の幽霊
直野容子 ：第三の幽霊
合唱指揮：三澤洋史 合唱：新国立劇場合唱団、藤原歌劇団合唱団
管弦楽：東京フィルハーモニー交響楽団
2004/5/16(日)小雨 3:07-3:51PM(1'17/休25/55)2F後方 客席ほぼ満員？（1800?人）
客層：中高年中心の渋色、ついで20才代女性。女性過半数。
客入れ：当日券、格安Ｚ席ともに不明。折り込みパンフはいつものサービスパンフ。
物販。パンフ(B5 800円) カーテンコール6分4？回。
ふって沸いたような、野田秀樹オペラ初演出。
舞台。王冠とかぶった男の目じりを模した、巨大回廊。さび色にリベットを配して、
鉄製でござるの体。回廊の端を展開して城内とか、囲んで魔女のスープの巨大鍋
（もはや沼大）とか、種々変化させ。
お話。スコットランドの武将マクベス。魔女の予言と妻にそそのかされ、血迷う。
王ダンカンと家臣バンコーを暗殺し、王位着任。しかし、王の遺児によって討たれて
しまう。
大掛かりだけど、大味で新鮮味なし。人海戦術、とりわけて髑髏祭り。ムンクの叫び
してる髑髏姿のダンサー、100数人がほぼ常駐。欲望を抱く登場人物に追尾したり、
玉座（ダンカン未出演、玉座で表現）を運んだり、時には窮地から救ったり。マク
ベスの死とともに全滅するので、「影」としられるけど、全体は「人の運命」とでも
いいたげに活躍。大人数に「バーナムの森」演出が期待されるけど、そちらは手薄で
不満ぷんぷん（なぜ？）。
回廊の装置は野田ファンには既知の工夫。新味はなけれど、やたらでかいので映画
かなんかみてる気分となり。構成、展開は刈り込まれて、ダイジェスト版。代わり、
心中を歌に託すの形。民衆の訴えが大きく取り上げられたりしてて、ふーんねこ。
歌唱力が物をいい、マクベス夫人＞＞マクベスの印象。まったく、マクベスの影が
薄いのには（影の髑髏は一杯いるけど…）、うーんねこ。
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