＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2005/8/29,9/2,4,5,8,10,14,17,19,21,24,26 12ステージ)
http://www.letre.co.jp/agora/index.html
全自由 前売予約当日共 2000円 セット券6000円
作：平田オリザ 演出：関美能留[三条会]
他データ、他出演者は、ポツドール組レポート参照。
出演： 西岡隆・・・・患者・絵描き 榊原毅[三条会] 上野雅美・・・面会人 大川潤子[条会]
前島明子・・・患者 大川潤子[三条会]
村西康則・・・患者 中村岳人[三条会] 大島良子・・・面会人 立崎真紀子[三条会]
佐々木久恵・・良子の友達 舟川晶子[三条会]
福島和夫・・・患者 橋口久男[三条会]
鈴木春男・・・面会人 瀧澤崇 藤原友子・・・面会人 鬼頭愛[百景社] 坂口徹子・・・面会人 山本晃子[百景社] 吉沢貴美子・・患者・妹 大川潤子[三条会] 吉沢茂樹・・・患者・兄 榊原毅[三条会]
本間一郎・・・患者 久保田芳之[reset-N]
松本義男・・・医者 岡野暢 藤沢知美・・・看護人 寺内亜矢子[ク・ナウカ] 川上俊二・・・看護人 久保田芳之[reset-N]
2005/09/10(土)晴 2:31-3:44PM(1'12) 中段中央 客席ほぼ満員(60人)
客層：20-30歳代中心に幅広く。男女半々。
客入れ：開演定時20分前から5番づつ入場。ベンチ5〜6列。場内誘導随時、詰めと
補助いす追加はなし。折り込みチラシ極厚、袋付きで親切。
折り込みパンフ。B5 3ページ。挨拶、全組配役、スタッフ、予定掲載。次回公演。
11,12月 アトリエ柿落とし公演 2005年日本近代らりぱっぱ4部作「山椒太夫」
「砂の女」「班女、卒塔婆小町」「ひかりごけ」。物販なし。
平田オリザ「Ｓ高原から」の戯曲を、四人の演出家が競作する企画。三島由紀夫
作品らの再生を、スキンヘッズ役者とも行ってきた三条会演出家版でみたねこ。
舞台。ガラステーブルを中央、赤いベンチ４。背景に高原植物のでかパネルとか
「Ｓ高原から」と一緒で企画共通。
お話。不治の難病を患った患者と見舞客が何事もなさげにすごす談話室。穏やかな
サナトリウムの午後、忍びいる死。
痛快な裏切りと再生、演劇な面白さ○。原作戯曲の台詞はまんま、演出は過剰に
カラフル。生活に必要のない凄み演技。悲壮な場で、陽気にミュージカルナンバーを
逆説に流し、歌い出し。夕焼けやら闇ら、ビビッドな照明。。包丁、居酒屋ジョッキ
、如雨露の水差しら、荒くれメタファーな小道具。さらに、１人多役にて時に２場を
２役早変わりして同時期に演じ。高ぶりにつれソファな結界を放たれ、踊り歌い歩い
たり。
生きていることの喜び、痛みまで謳歌するような、ぎらぎらぶり。戯曲を信奉しつつ
、役者芝居と演出で裏切ることで、原作の再生に成功。あれこれと演劇な試みの詰め
込みとも、面白くみるねこ。
さらに終盤、舞台は大笑いに覆われ、どんがらがっしゃんとチャラにされちゃう。
死に囚われた人々を描いた原作、死に向かう人のさだめへの復讐のようで痛快ねこ。
憎しみでなく希望、哀感混じりな余韻も、良い味だしてるし。
役者。ぎらぎらな過剰をべた、勘違いにとどめず、納得できるものとしてくれ。とりわけ、
三条会メンバーは水を得た魚と精彩を放ち、○。
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