＠渋谷 シアターコクーン(2006/9/6-10/1 31ステージ)
http://210.150.126.198/shokai/cocoon/index.html
全指定 前売当日とも S席9000円 A席7500円 中２階立見券3500円
＠大阪 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ 10/6-16 14ステージ
＠名古屋 愛知厚生年金会館 10/21-24 5ステージ
作：エウリピデス 翻訳：山形治江 演出：蜷川幸雄
美術：中越司 照明：原田保 衣裳：小峰リリー 音響：井上正弘
ヘアメイク：佐藤裕子 音楽：池上知嘉子 振付：広崎うらん
演出助手：井上尊晶ほか 舞台監督：芳谷研
宣伝美術：アタマトテ・インターナショナル アートディレクション：榎本了壱
デザイン：小倉利光
企画制作：ホリプロ エグゼクティブ・プロデューサー：堀威夫
チーフ・プロデューサー：金森美彌子 プロデューサーー：小川知子
制作統括：栗田哲 制作：池邉里枝
出演：
藤原竜也 ：オレステス
中嶋朋子 ：エレクトラ（オレステスの姉）
北村有起哉：ピュラデス（オレステスの従兄弟）
吉田鋼太郎：メネラオス（オレステスの叔父）
香寿たつき：ヘレナ（メネラオスの妻）
横田栄司 ：プリュギア人
田村 真 ：知らせの者
前川遙子 ：ヘルミオネ
寺泉 憲 ：アポロン
瑳川哲朗 ：テュンダレオス（オレステスの祖父）
市川夏江、江幡洋子、井上夏葉、羽子田洋子、難波真奈美、今井あずさ、栗田愛巳、
松坂早苗、坪井理奈、江間みずき、さじえりな、植木彩子、成澤希見子、額田麻椰、
村田京子 ：コロス
永野雪枝、茂手木桜子 ：侍女
横田透、兼子和大 ：従者
東佳樹、内田真裕子、山下由紀子、石橋知佳 ：演奏
2006/9/18(月祝)曇 1:05-3:28PM(2'19)1F後方より 客席超満員(780？人)
客層：20-30歳代女性8,9割、ほか男女とも幅広く。
客入れ：当日立ち見は当然満員。物販。パンフ(□25cm 38ページ 1500円)
Ｔシャツ2000円 ストラップ(コイン付、目玉お守り付）800円
ブックマーク800円 クリアファイル400円。トートバック500円
カーテンコール4分 3回。
藤原竜也×蜷川幸雄 10作目。
舞台。巨大な半円形の石造調の壁。ぼこぼことした凹凸に歴史を感じさせ。やや明
るい床ともグレー一色。生パーカッションが客席側両サイドにて、強烈に伴奏。
お話。実の父を殺した母を恨み、彼女を殺してしまったがため、姉ともに神の怒り
を買った姉弟の運命。
情念を一服の絵としてみせる、蜷川ピクチャーショー全開。姉弟の過酷な運命を、
壁と大雨ら舞台美術ととも、強烈なイメージとして表現。主人公、コロスとも状況、
感情の起伏につれ激しく動き回り、舞台美術と混然一体。グルーブ感満点。
誰しも平和を希求しながら、終わらない戦いを連綿。無慈悲な神＝殺人が唯一許され
る国家の、現代まで変わらないあり様を、戦時下なラストに歴然と示し。もう力こぶ
もりもりと疾走しながら描き。ここら、蜷川氏の強い訴えかけはいつも変わらず。
役者。生き残るために七転八倒、理性と狂気を行き来するタイトルロール役・藤原君
と、もはや君と呼べない男ぶり、熱気あふれる演技で圧巻。大雨さえ、彼の周りだけ
は瞬時に蒸発しそう。起伏の激しい感情表現にこれも体当たりの中嶋朋子。二人を
思いやる心映えのよさがにじむ北村有起哉。とも、大演出の中も見応えがっつり。
ベテラン俳優達は、長台詞も堂々と応えて、吸引力十分。
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