＠中野 中野ウエストエンドスタジオ(2006/10/25-29 7ステージ)
http://www.studio-life.com/westend/
全自由・整理番号付 前売2500円 当日2800円
作・演出 水谷圭一
舞台監督：海老澤栄 照明：増田純一 音響：中村嘉宏[atSound]
舞台美術：仁平祐也[Oi-SCALE] 小道具：中島香奈子 衣裳：菅谷和美
イラスト：来ケシノ 宣伝美術：水谷圭一 制作：野鳩制作部
企画・製作：野鳩
出演：
藤原幹雄 [シベリア少女鉄道]：砂木本 伸 すなぎもとのびる
加瀬澤拓未[ロリータ男爵]：砂木本 縮 すなぎもとちぢむ
畑田晋事 ：砂木本 欠 すなぎもとかける
佐々木幸子：見晴 栄 みはらしさかえ
佐伯さち子：見晴 ひばり
菅谷和美 ：見晴 瓶 みはらしびん
竹内大介 ：おじいさん
2006/10/27(金)曇 8:05-9:17PM(1'12) 前方中央 客席ほぼ満員(70人）
客層：20-30歳代中心、女性過半数。単独客多め、あと友達劇団員結構。
客入れ：ゆったり、次第埋まる客席は整理番号付チケットに無頓着。ベンチ1、
雛壇に椅子3列。中央よりがいいけど、好きずきで可。誘導丁寧。折り込みチラシ
それなり。折り込みパンフ3ページ。あいさつ、配役、スタッフ、予定。次回公演。
12/22-28 ＠フジテレビ・マルチシアター「ぜったいあの娘はボク専用」グラドル
・里中あやさん共演。 3/14-18＠駅前劇場 新作。物販。e+特典と同じ？手ぬぐい
300円。ほかＴシャツなど。カーテンコール1回。
年末はフジテレビ主催企画参加、来年は下北沢進出と順風満帆な彼らの最新作。
舞台。いつもの田舎景色ののどか書き割り。中央張り出し舞台、角を面取りで
やわらかタッチが牧歌な草草、切り株椅子に合い。書き割り幕を開ける、舞台幅横に
小川と前後にかかる小さな太鼓橋。
お話。母と彼女探しの旅をする中学生３兄弟。とある村、弱った老爺を助けた偶然
つながりで出会った３姉妹。うれし恥ずかしの強がりいいつつ、なんとな好意。
とりわけ、次男は母親そっくりの次女・自宅療養中に…。
再会も彼女に困り顔され、すわ嫌われたとがっかり。というのも誤解、彼女は奇病。
人を好きになると老成、さらにあろうことか恋人の精気を奪うという。そんな事情は
つゆ知らぬ次男は一人悩み、彼女もまた言い出せず。案ずる老爺の願いもあり、
兄弟は二男には告げず、村を出立することに。送別会の最後の夜、再会した次男に
次女は訳を話し。二男は一大決心、連れだって村をでていくことのだった。次女の
追想の形で物語られる、これは恋の発端の一部始終。
設定ひねるも展開凝らず、切ない恋心を前面に描いて、いつになくメロ。母を失う
少年、病から青春を逃す、眼鏡をいっする、らままならぬ喪失感を重層。辛い現実と
夢、ままならない境遇から恋心に未来を望む、切実な恋人達。生活はむろん通常演劇
にも必要のない、お得意のマンガみたい演技様式を徹頭徹尾。おかしみの狭間に浮か
ぶ叙情。男女間の生っぽさと苦みをとり、胸に沁みる味わいを残して○。
今回はやたら反復が目立ち（いつもか？）、それを絵柄と心に受けとめ、もどかしい
と思わぬが吉と思うねこ。
役者。佐伯さん。この愛らしさはなんでか不思議。でくの坊な表情と演技に観客
それぞれの心情を映す文楽人形演技。藤原さん。強気の無頓着ぶり、ぎょろ目が
印象。
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