＠京橋 ル テアトル銀座(2006/12/8-10 3ステージ)
http://www.theatres.co.jp/letheatre/
S席 5500円 Ａ席4500円
＠新潟 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場 12/10-12 3ステージ
＠滋賀 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 中ホール 12/17 1ステージ
2006/12/8(金)雨 5:08-7:09PM(20/休24/37/休18/20)後方中央 客席8割(650?人)
客層：20-30歳代中心に女性7,8割。いつものよう普段ダンスを見なそう客結構。
客入れ：当日券不明、後方に空席結構。折り込みチラシ厚め。折り込みパンフ
出演者のみA4 1枚。物販。パンフA4薄手 1000円。未購入につき内容不明。Tシャツ
1500円 ほか公演DVD。 カーテンコール各2,3回ずつ。 終演後ダンサー達による
アフタートークあり、新幹線最終が危ういので不参加ねこ。
三者三様に楽しめる、外部振付家招聘３本立て。美術インスタレーションな「black
ice」、シュールに演劇色が濃い「Solo,solo」、純ダンスな「Siboney」。バレエ
テクしっかりの粒よりダンサー達はダンス界の新劇劇団・文学座よろしく、 難なく
こなし。柔軟に咀嚼して、しなやかにきれい仕上げ。刺激は少なめだけど、楽しく
心地よくみるねこ。
1.Noismレパートリー 「black ice(ver.06)」20分
振付：金森穣 美術：高嶺格 衣装：堂本教子 音楽：権代敦彦
出演：佐藤菜美、高原伸子、中野綾子、平原慎太郎、山田勇気
（8,10 井関佐和子、佐藤菜美、中野綾子、平原慎太郎、宮河愛一郎）
舞台。グレーの床、上手後方に菱形のオブジェ。
主な構成。劇場幕下に女、幕を自ら押し上げるように立ちあがり、開幕。菱形の下
に女、男が引き起こしデュオ。菱形にブルーの陽炎映像、ダンサーのシルエット
ともみえ。男２女３のはじく、たたき合うコンタクト。
不協和音の音楽が強まり。女３男２のユニゾンとデュオ。女２組デュオ、疎外される
女1。５人が散会、またユニゾン。
後ろ歩き、前方で前後に寝る。菱形の映像のみが激しく動く。スポットの中に立ち。
4人のユニゾンと横になったままの1人。ペア2組、横に寝た相手の胸に立つ。
横になったままの女は舞台下に頭から飲み込まれる。しばし足だけ残して八つ墓村。
残されたものは呆然の態。女1が幕を引き下ろす動作、つれて閉幕。
陰影で分けられた空間と関係性、曖昧に間をつなぐ映像。空間美術の構成がとらえ
やすく、興味津々とみるねこ。コンタクトと流れるようにつなげた振付にカンパニー
の魅力を感じるねこ。
2.新作「solo,solo」37分
振付：大植真太郎 衣装：Mylla Ek 音楽：Shlomi Frige
出演：青木尚哉、石川勇太、井関佐和子、金森穣、佐藤菜美、高原伸子、
中野綾子、平原慎太郎、宮河愛一郎、山田勇気
場面展開中。黒リノリウムを一面に張る作業。マイクスタンドをもった男が前面で
パフォーマン。マイクよしとスタッフを装い、5分前予ベルに合わせて踊り、手を
すっては熱いと騒ぎ。
構成。舞台下手にミキサー卓とスタッフ＝マイクスタンド担当。男１が起きあがり
キョロキョロ。上手に白い等身大人型が置かれ。男はハングル語で訴えかけ。
4人が走りよりコンタクトなダンス。男を巻き込み、組みつほぐれつ。まってよと
声出す男。自分を巻き込み、コンタクトを続ける4人につらいっすと文句。この間
、子供の声がＳＥ。上手では人型を枕にじゃれる4人、男はちゃんとやって、もぞ
もぞしてると駄目だし。
グダグダの動き。鉄の重しをもって、25kgとコメントする数人。人型も推定25kgと
運ぶ。あげくに人型を解体しはじめ。傍らでは男がもう一人と絡みつ、バランスと
連呼。解体された人型はモノと呼ばれ。人型を広げた布の中に入る人々。布下から
人型がでてきて、ハングルで訴えかけ。この間、マイクスタンドに横向きに掴まった
女が辛いと崩れ。アイドルだから大丈夫、旧知らしい人型との再会をよろこび、
2人で捌ける。
25kgの重しを上げ下げ、床におろしてリズム、それにあわせるよに、コンタクトや
紙相撲のようなデュオ。
重しを上下するように指示の声、疲れただろうとリラックスさせるが、みな布下に
潜って動かなくなる。それを理解した素振りで、休みすぎに文句をいう声。
布下から人型、顔を露にすれば、中身は駄目だし男。ダンスの動きを詩にして、
ヒップホップで口舌。ミキサー男が口舌を交代して、人型だった男が生ソロダンス。
幕が下り、人型だった男は幕外に残され、悲鳴をあげ、困惑。
人の見立て、生人間、布の間を変容する道具立て、それに翻弄される人々のおもしろ
、やや不気味。声だし、小芝居、楽屋落ちの脱力加減と、コンタクトダンスの粛々と
行われるアンサンブルの対照もへんてこで愉快。どうなるか、先が知られない面白さ
はあるど、脱力気分＝中だるみともとれ。もすこし短くほが○と思うねこ。
3.新作「Siboney」20分
振付：稲尾芳文＆クリスティン・ヒョット・稲尾 衣装：Alin Stern
出演：青木尚哉、井関佐和子、金森穣、佐藤菜美、高原伸子、中野綾子、
平原慎太郎、宮河愛一郎、山田勇気
素舞台。
構成。ラテン。男女1組のデュオ、後方壁に並び立つ7。後方腰をくねり、やがて
コンタクト。全員ユニゾンで歩行、走り、くねり、回転、静止。
男２女１、カンツォーネでコンタクト。残りは後方、後ろ向きになってポーズ。
ドラムで刻むようなリズムにギターのカッティング。音に合わせ、小刻みにポーズを
変え。ソロ、またとりどり。
軽やかなサンバ。制止ポーズからソロ、ユニゾン。肩、手足くねくね、また振り。
激しくコンタクトする幾組かのデュオ。大きく2グループに別れ、ポーズして静止
、ソロが浮かび上がり。
スムース、スタイリッシュ。ちとアバンギャルドなラテン音楽、曲間は無音、ゆる
やかなダンスでつなげて、かっこよし。ユニゾン中心の動きはちと退屈も、心地
よくて○。
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