＠下北沢 本多劇場(2007/12/8-30 29ステージ)
http://www.honda-geki.com/honda.html
全指定 前売6000円 当日6500円
＠大阪 イオン化粧品シアターBRAVA! 1/13-14 3ステージ
＠札幌 道新ホール 1/17-19 3ステージ
＠広島 アステールプラザ大ホール 1/23 1ステージ
＠北九州 北九州芸術劇場中劇場 1/26-27 3ステージ
＠新潟 りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館・劇場 1/30-31 2ステージ
作・演出：ケラリーノ・サンドロヴィッチ
舞台監督：福澤諭志＋至福団 舞台美術：加藤ちか
照明：関口裕二（balance,inc.DESIGN） 音響：水越佳一（モックサウンド）
映像：上田大樹（iNSTANT WiFE） 映像イラスト：吉井花英
ヘアメイク：武井優子 演出助手：山田美紀（至福団）
宣伝美術：坂村健次（C2デザイン） 宣伝写真：小木曽威夫
イラスト：フカザワテツヤ 宣伝ヘアメイク：山下まきえ、山本絵里子
制作：花澤理恵 お問合せ・企画・製作：（株）シリーウォーク
後援：TOKYO FM 助成：文化庁、芸術創造活動重点支援事業
出演：
犬山イヌコ：柏木立子（たつこ 長女）
峯村リエ ：柏木艶子（つやこ 次女）
坂井真紀 ：柏木類子（るいこ 三女）
岡田義徳 ：滝本悟（映画監督）
大倉孝二 ：大鍋あたる（悟のアシスタント）
長谷川朝晴：皆藤竜一郎（編集者）
三宅弘城 ：三好未完（みかん 信彦の書生）
みのすけ ：守口寅夫（艶子の夫）
廣川三憲 ：柏木信彦（三人姉妹の実父 小説家）
松永玲子 ：柏木基子（三人姉妹の実母）、飛石花（映画プロデューサー）
長田奈麻 ：志田潤
吉増裕士 ：潤の再婚相手、カメラマン
喜安浩平 ：田村（飛石の助手）、編集ライター
皆戸麻衣 ：皆藤の妹、雑誌編集者
2007/12/22（土）小雨 2:06-5:27PM（1'51/休15/1'13)後方上手 客席超満員(380人)
客層：20-30歳代中心、男女半々。お友達連れ大目？。
客入れ：当日券あり、補助は横一列のみ。休憩中トイレ混雑の注意掲示。折り込み
チラシそれなり。パンフ B5 4ページ 配役、長めの挨拶、スタッフ、予定。次回
公演。9/15-10/19＠本多劇場(予定)。物販。パンフ 46判ハードカバー単行本体裁
展開式のカラーページ。役者スタッフインタビュー、銀杏BOYS峯田×KERA対談ほか。
ほか過去公演DVDなど。 カーテンコール間を開けて2回2分。
3年ぶり劇団書き下ろし新作。稽古1ヶ月に関わらずの高水準、まあ凄い集団なり。
舞台。旧家の高い天井、まったり感。壁は白しっくい、柱は鈍色のニス、天井にくね
った太い梁。上手、土間から囲炉裏のある板敷きの間。後方上手に奥の間への入口、
中央、上階への階段一部と玄関側へ向かう廊下。下手側半分は応接セットのある居間
後方障子の向こうは食堂？。潜んでの演技スペース。
お話。都会から田舎へ引っ越した「三人姉妹」。父を同じく作家となった長女、
女優になった三女と、結婚し家を守る次女。彼女たちと周囲に起こる不幸を描く
重喜劇。
些末さ含め豊潤なシニカル芝居。KERAの得意、特異さが生きた最高作の一つ。人生の
問題が群雄割拠な群像劇。親との確執隔絶、夫婦や家族のすれ違いや依存、無自覚の
悪意、それに似たＫＹ。シリアスな物語とキャラを膨らませ、また深掘りする細やか
さ。逐次添える、細やかさも過ぎますな、話の腰を折るほどの些末なギャグ、横道
逸れ。演出効果さりげに工夫。白日夢を見るような、装置への映像投影。不安を醸す
照明や舞台機構のムーディ。いずれもシニカルで暗いドラマをむしろ面白く彩る
独特さあり。ここら余分と思いきや、ちゃっかり緻密に繋がっていたりでサブライズ
ぽつぽつと、長時間も飽きさせず。演出家・蜷川翁と相通ずる、やりたいことをやり
たいようやる、時間いとわずな我がぶりが素敵なり。
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