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 ネルケプランニング RUN&GUNシリーズ 第1弾「ブルーシーツ」

 @新宿 紀伊國屋ホール(2008/1/9-20 17ステージ)
 http://www.kinokuniya.co.jp/05f/d_01/hall2index.html
 全指定 前売・当日共5000円
 @大阪 イオン化粧品 シアターBRAVA! 1/26-27 4ステージ

 作・演出:田村孝裕[ONEOR8]
 音楽:立川智也 振付:U★G 美術:中根聡子 照明:和田典夫 音響:今西工 
 舞台監督:村岡晋 衣装:木村猛志 演出助手:西祐子 宣伝美術:長島誕
 制作:鈴木優子ほか プロデューサー:片岡秀介、松田誠 主催:吉本興業、
 ネルケプランニング
 出演:
・ホームレス
 上山竜司 :ハグ (街頭でハグ活動)
 米原幸佑 :イイダ(元サラリーマン)
 永田彬  :ナガイ(ダンサー志望)
 宮下雄也 :ケンタ(ミュージシャン志望)
 青柳塁斗 :エマ (オタク)
 植原卓也 :コウヘイ(無口)
 八十田勇一:カジ (中年ホームレス)

 津田健次郎  :クラモチ(TV制作会社 ホームレスを取材中)
 冨塚智[ONEOR8]:警察官
 平野圭[ONEOR8]:警察官

 2008/1/14(祝月)曇 7:00-8:48PM(1'44)中段上手 客席8割(350人)
 客層:10-20歳代女子8,9割、あとおじさんとおばさん。
 客入れ:後方に空席あり。折り込みチラシそれなり。パンフなし。物販。パンフB5
 1500円 出演者写真 4枚1組600円 ストラップ500円 ミニタオル400円。
 カーテンコール2回4分。客出しのハイタッチメンバー2名を選びあり。

  吉本興業が目指すジャニーズなユニット、本格演劇公演とか。ウェルメイドプレイで
 人気のONEOR8・田村孝裕作・演出にて。

 舞台。リアルに作られたコンクリートの高架下に、ほそぼそと生活感。矢形の門戸の
 「天井」下に洗濯物がつるされ。ビールラックに段ボールと毛布の広い「ベット」。
 前方に一斗缶「ストーブ」と椅子。上手、破れたフェンス前には衣装ケースやら。
 下手、ブルーシートの小屋と雑多。

 お話。ネットカフェ難民から一念発起、共同生活をしながら定住定職(定食?)を
 ゆるーく目指している若者達。まとめ役はハグ活動をしている天涯孤独の青年。苛立
 ちやいさかいも彼がなだめ、なんとかやっていくところに季節は冬。彼らを取材する
 TV報道記者ら、世間の風な問いかけからそれぞれの風穴がみえてきて…。

 柔らかく繊細に心解きほぐしていく脚本、細かな視線のやりとりと空気感が妙なる
 演出の魅力。それぞれの負い目や闇をきちんと描き、手放しの再生物語とならない
 とこに好感ねこ。中心となるアイドル4人はまっすぐに作品に立ち向かい。言葉だけ
 で薄いとき時々も、無為の焦燥感や危うさを等身大にみせて健闘。

 後半の崩れが胸を打つ、ハグ役上山君、ぱっとしたケンタ役・宮下さんとか。脇の
 中堅役者陣はその場を仕切る存在感と台詞を吐き、なれど引き際を心得てアンサン
 ブル良好。TVマン・津田さん、ホームレス・八十田さんが大人な視線しっかり、
 オタク役・青柳さん、無口・植原さんが隠れキーマンとして美味しいところ。

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