＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場（2010/2/19-21 5ステージ）
http://www.komaba-agora.com/
全自由 予約一般・学生とも2000円 当日2200円
＠青森 アトリエ・グリーンパーク 3/6-7 4ステージ
作・演出：山田百次 照明：高野実華（弘前大学劇研マップレス）
音響・舞台美術：山田百次と仲間 舞台監督：山田百次
協力：渡辺源四郎商店 企画制作：劇団野の上、(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
主催：(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場 技術協力：鈴木健介（アゴラ企画）
芸術監督：平田オリザ 2/19 杉原邦生氏とのポストパフォーマンストーク
http://gekidan-nonoue.art.officelive.com/default.aspx
出演：
藤本一喜 ：キヨ(小山内家の姑）
山田百次 ：トモノリ（小山内家の長男）
乗田夏子 ：桜子（トモノリの嫁）
鳴海まりか：幸子（出戻りの小姑）
三上晴佳[渡辺源四郎商店]：小幸（幸子の娘・小6)
青海竜大 ：幸太郎(親戚の子・小1）
赤刎千久子（フリー）：千久子さん（早起きの会）
木村元香 （フリー）：沢目さん（早起きの会）
2010/2/19(金)曇 7:41-9:22PM(1'40)前方上手 客席超満員(70人)
客層：老若男女幅広く。男女半々。津軽弁バイリンガル推定3割。
客入れ：受付と開場は同時、来た順入場。開場時で10数人。ベンチ2列、椅子4列。
お茶の間舞台なので最前列が人気。折り込みチラシ極厚。アンケートを書いた人から
抽選で20人に青森の野菜を後日プレゼント。パンフ A5 3ページ。挨拶、
プロフィール、配役、スタッフ。次回公演。夏のサミット参加 8-9月「臭う女 ひと」
再演。 物販未確認。カーテンコール1分1回 暖かい拍手が沸き。
青森の俳優達(乗田夏子代表）による劇団旗揚げ公演。俳優・山田百次の脚本第二
作？にて。
舞台。びっくりするほど簡素。上手側半分に使い込んだちゃぶ台、一汁一菜の食事、
床はなんかシート。細い角材の門型壁で仕切った隣に押し入れ。勢いよく閉まると
反対側がゆるく開いてしまう案配。偶然とはいえ、その緩急の加減が劇中たびたび
笑いをよび、優れた効果となり。
お話。姑は味噌汁しょっぱいとか嫁に文句。勝ち気なのが災いしたか、嫁は押し入れ
に引きこもり状態。でも、姑のいない間に家事はちゃんとこなし。出戻りの小姑は
中にはいって冷静。そんなある日、姑は悪徳商法やら新興宗教やら手を出し、信徒を
家につれて来て、一波乱が起きたりする。
産直な活きの良さ、心地良い荒くれぶりともとっても楽しいねこ。全編、とりわけ
年寄り役がディープな津軽弁。わからないけどわかる、圧倒的なムード、抒情の
現れ○。どこでもあるよな深刻な家族劇なんだけど、会話の強烈さで悲嘆に沈むこと
なし。切実さもおかしみに転じて案配よく。装置も本も、いい感じにシンプルで
ざっくりしてるのが心地良し。次回が楽しみねこ。
ポストパフォーマンストーク 9:25-9:39PM(14) 半数ほど居残り
杉原邦生、山田百次、乗田夏子(劇団代表・女優）
覚え書きを箇条書き。正確でないことをお断り。
乗田 弘前劇場で若い俳優を集めて「臭う女」(2008年)を上演したのがきっかけ。
再び上演できないかと思って今回になった。
山田 （東京在住。青森へいって稽古）。作品のきっかけ。姑役の藤本と嫁役の
乗田をがっちり組ませて面白い話が書きたかった。実は藤本の方が若いが、34才に
老け役をやらせるのがまた面白い。
乗田 （引きこもりの役で）役者として高い要求されている。
杉原 稽古場で観たときよりも、大分かっちりした。装置のしょぼさがいい（閉める
と半開きになる襖とか）。このクオリティのままでいてほしい。アゴラ劇場の公演は
舞台装置がかっちりしたものが多い。オーバーでいかんと反省した。これくらいで
いいと改めて気付かせてくれた。小姑のピンクのかつらのかぶらなさ加減や、子役
の無茶な感じもいい。改めて芝居っていいなと思った。
津軽弁が初めて観たときはまったくわからなかった(会場に挙手アンケート、
ほとんどがわからない） 山田 雰囲気でわかってもらえるから。
次のサミットもでる。選抜するとか、40から50のビデオをみるんだけど「臭う女」
はインパクト大だった。（詳細は秘密）次は町に出るみたいな策略を考えている
とか話。
質問コーナー
Q1襖が半開きになるのは偶然か。
A1ホームセンターの工房で完璧につくったつもり。やったら開いて面白いなと。
男手１人の劇団なので、女性が折り畳んで、引越便で送れるようになっている。
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